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ドンドンドン、壁が何度か叩かれる。 友人が「運命みたいやなぁ」と言うけれど 私の顔は少しだ…
月の光に濡れた岩に 覆いかぶさる苔の緑 太陽の灯りに濡らされた 葉っぱもすでに乾いているの…
遊覧船がユートピアに座礁する 乗客は浜辺に打ち上げられ 砂の体をしたダイヤたちが、彼らの頬…
道草を食う 山羊が路頭に迷う ランタンの灯りを頼りに歩く猿 車道に飛び出す鹿の群れは皆一様…
夕暮れ蝉時雨 涙なんて、季節とともに無くなった 記憶もとっくに無くなった なのに胸の中が蠢…
ここは夢の中なんだろ?と君がしたり顔で言った そう、ここはきっと夢の中。僕が僕であるため…
緑青が街を覆う その街を巨人が跨る しかし巨人も飲み込まれ、固まった 黄金郷であればよかったのに ここは錆びた臭いと草臥れたみたいな人々 顔の皺さえも、時間さえもそこに形として 固まっている オブジェクトであれば どこかに向かっているかわかるのに 私達の街は巨人の下敷きになって もはや何を指し示しているのだろうか 彼らのアフォーダンスは破壊と衝動で 私達に諦観だけを 指向性だけを積分して残ったもの それだけがオブジェクトととして 私の世界を彩っていく この街も、住人も、巨
どこで失ったかは分からない どこかで、まるで林檎が落ちるみたいに "ポトン" …
ドアの角に小指をぶつけると痛い 人から悪口を言われると辛い お母さんが病気になると悲しい …
プールの塩素の匂いを嗅いで少し悔しそうな顔をする男、それを眺めるプール監視員には二人の子…
車のエンジンを回すとボンッという音とともに排気管から有毒そうな煙を車は吹き出す。悲しいこ…
闇の中でじっと座っている どこでもない場所、きっとそこには壁があるのだろうと思いながら、…
プールの底に足がつかないとき 例えば、根無し草みたいに 僕はぷかぷか浮かんでいる ぷかぷか…
茹だるような暑さに辟易する これは誰のせいだ アスファルト? 地球温暖化? 結局のところは人間だ 自分を棚に上げて 怒りに任せて 憎々しい太陽を睨みつけながら 鬱陶しいコンクリートジャングルの象徴としての アスファルトをまるで5歳児みたいに踏みつける 何度も 何度も 何度も 何度も それはまるで地団駄みたいで それはまるで四股踏みたいで 幾分、いや周りから見れば物凄く滑稽 人が多すぎる 人熱れに対して 文句を言う