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2021秋のお茶【無花果びより】5.材料紹介編:カレンデュラ

前回までに4つの材料を紹介してきましたが、今回は最後のひとつ。
カレンデュラです。

実は、みんなでブレンドの相談をする中で「お花を入れたい」という想いがもともとありました。
秋は菊の季節ですから、「菊花はどうかしら?」という話にもなったのですが、菊花は2021年春のお茶「花の浮橋」で使っています。材料が重複するのは、なんだか新鮮味に欠けるし…。


ブルーの色がきれいな矢車菊(コーンフラワー)を使ってみたいけど、高級すぎるし…。


そこで、秋らしい「桂花(金木犀)」を入れよう!ということで話が進んでいました。桂花も高級だけどね(笑)

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ところが、ブレンダーの おりやん が最初にテイスティングしたところ、
「桂花が強すぎて、無花果のお茶というよりも金木犀のお茶になってしまう…」との結果に!

じゃあ、やっぱり菊花にしてみる?
→無花果の甘みが出て良かった!が、味が地味。苦みも気になる…。

いっそ、花じゃなくて甘みを足してみる?
→ナツメを足すと、これもまたナツメの存在感が強すぎる…。
→枸杞の実を足すと、主張しすぎない甘みが出ておいしいけど、何か物足りない…。

う~ん、どうしよう…。
ほかの材料も検討してみる?
→千日紅、ジャスミン、マロウブルー?どれもピンとこない~。

…と、なっている中で「カレンデュラ」のアイディアが出てきました。

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カレンデュラは、鮮やかなオレンジ色の花を咲かせるキク科のハーブで、「マリーゴールド」の仲間。
お茶で使うのは花びらの部分なのですが、黄色のカラーがとってもきれい。
桂花ほどには香りの主張も強くないだろう、という予想のもと候補入りすることに!

というわけで、おりやん以外のメンバーでもテイスティングすることにしました。

【テイスティング内容】
無花果の実、無花果の葉、豆入り番茶、枇杷の葉 の4種に、カレンデュラ、桂花 を入れて、その味の違いを確かめる!
無花果の実、無花果の葉、豆入り番茶、枇杷の葉の4種は、ブレンダーのおりやんが決めてくれた配合で。
カレンデュラ桂花は、それぞれ量を調整しながら数パターンに分けてテイスティングすることになりました。


このように、数回のパターンで試しましたよ~♪

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やはり、桂花よりもカレンデュラのほうが無花果との相性が良いという意見で一致し、仲間入りすることに♪
そうして、すべての材料の配合を最終調整したうえで、秋のお茶の5種のブレンドが決定したのです!

さて、最後に仲間入りしたカレンデュラ、色がとってもきれいです。
実は「皮膚のガードマン」などと呼ばれ、
古くから肌の炎症・火傷などのトラブルや、胃潰瘍などの手当てに用いられてきた歴史があります。
カレンデュラの花びらに含まれる「カロチン」は体内でビタミンAに変換され、粘膜・皮膚の保護や修復をしてくれます。

また、カレンデュラには「ルテイン」という黄色の天然色素が含まれています。
ルテインとは、目の中の水晶体や黄斑部などに元々存在している成分で、強力な抗酸化作用を持つと言われます。
緑黄色野菜などに多く含まれており、紫外線やブルーライトから目を守るため「天然のサングラス」とも呼ばれており、目のケアにもとてもおススメです。

お茶のブレンドにパッと華やかな彩を添えてくれたカレンデュラ。
お花の香りが加わることで、お茶の味わいにもより深みが増しました。

今回の記事では、「カレンデュラ」についてのストーリーをご紹介しました!
次回は、「メンバーの役割分担」についてご紹介します。
今回、初ブレンダーに挑戦したおりやんをはじめ、各メンバーがどんな役割をもって動いていたのか、秋のお茶の舞台裏をチラッとお見せする予定です。お楽しみに!

2021年秋のお茶【無花果びより】についてのこれまでの記事はこちら!
1.スタート編
2.
コンセプト&商品タイトル編
3.材料紹介編:無花果の実&無花果の葉
4.材料紹介編:豆入り番茶&枇杷の葉
自然栽培の無花果&無花果葉を使った秋のお茶「無花果びより」は、10/8の発売分、10/13の再販分ともに完売いたしました。応援してくださった皆様、誠にありがとうございました!
これからも、ココロとカラダにやさしいお茶を企画、販売してまいります。(現在、冬のお茶を企画中です♪)
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