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私とジャニーズ



私は物心ついた時からアイドルが好きで今までたくさんのアイドルを応援してきた。
その中で人生の半分くらいを占めていたのがジャニーズの存在だった。





ジャニーズと共に歩んだ人生

嵐を好きになり初めてFCに入ったのが小学生の頃。
そこからデビュー組からJr.まで通ってきたいわゆる事務所担ジャニオタとなった。

人と仲良くすることにストレスを感じやすく冷めていた小中学生時代、冗談抜きで「家族と嵐さえいれば他はいらない」と思っていたほどだ。
学校で辛いことがあっても、バラエティ番組やドラマを見たり音楽を聴いたりライブに行ったりすることで全てを忘れることができた。

それくらい私にとって嵐、改めジャニーズは心の支えであり生きる意味だった。

自分が好きなアイドルを作ってくれたジャニーさんにも感謝でしかなかった。


これからもずっとこの生活が続くと思っていた中、嵐の活動休止が発表される。
当時状況を受け入れられなくて頭の中が真っ白になった。
同時に、それくらい私にとって嵐の存在って大きかったんだと実感した。
が、これから社会人になるし私もアイドルオタクを休止するいい機会だとも思っていた。
そして、嵐の5人はギリギリまでファンと一緒に過ごす時間を大切にしてくれた。

ここからジャニーズとは嵐のFCを更新するだけの仲になった。



外の世界を知る

嵐が活動休止前ラストイヤーの年、就職活動中に偶然朝の番組でJO1に出会う。
ここから一気に、ラポネやK-POPといつの間にか深い沼から出られなくなってしまったのだ。

JO1との出会いがいろんな意味で転機だったと思う。

そもそも今まで日本にK-POPブームが来た際にも「外国なんて興味ない」「ジャニーズが1番!」とジャニーズファーストを貫いてきた。

ジャニオタ時代は外の世界を知ろうとせず狭い世界しか見ていなかったんだな。

JO1と同時に生まれたラポネはCJと吉本という日韓の大手企業がバックについているもののヒヨコ事務所でデビュー当初JO1はあまりメディア露出できずにいた。

ここで、番宣なしでも毎日誰かしらテレビに出るジャニーズのアイドルが当たり前だと思っていたことに気づいたのだ。
ジャニーズが芸能界で大きな権力を持っていること、その影で多くの日本のボーイズグループのメディア露出の機会が狭まれていること
同時に今まで好きだったジャニーズに不信感を抱いた。

もう一つは実力面での話。
ラポネやK-POPを好きになってから、アイドルのパフォーマンススキルにどうしても目がいってしまうのだ。
ジャニオタ時代は「この人上手いな〜」と思うことはあったけど上手い下手でアイドルを見たことはあまりなかった。
ただその人、そのグループが好き、それだけだった。
それなのに、外の世界、実力者を知ってしまうとジャニーズのアイドルが一気に劣って見えた。
もちろん、昔からジャニーズは実力よりも魅せ方や愛嬌、パフォーマンスより人、みたいな文化があるし、むしろそれがジャニーズが世界に誇れる部分だと思ってはいる。
それらを別物として考えられる人はラポネやK-POPとジャニーズの掛け持ちに成功しているんだろうな。
しかし、私はその考えができないからもうジャニオタに戻ることはないと言い切れる。(嵐のFCは毎年更新している、これは使命なので)



不動の帝国が崩れて見えてきたもの

長年お世話になったジャニーズを外野から見ている中で、ジャニーズ帝国が一気に崩れる事件が起きた。
昔から長年隠してきたジャニーさんの性加害問題が露呈したのだ。
海外に取り上げられて初めて日本で大きな問題となった、私はこの事実が本当に恐ろしかった。
日本では何度も裁判になったことがありたくさんの加害者がいる。
それなのに日本のメディアは今まで取り上げなかった。
ジャニーズがどれだけ日本の芸能界で強力な権力とコネがあったのか、今までお世話になって感謝してきたジャニーさんへの不信感や、少年たちの夢を利用していたこと、私が今まで見てきたものはそんな気持ち悪いもので成り立っていたのかとショックを受けた。

私は別のきっかけで早々に降りた船が沈んでいく様子を外から見ているという状況なのでそこまで直接的なダメージは受けなかったが、ジャニーズというコンテンツに長年支えてもらった分ショックだったし腹が立った。

同時に、JO1が誕生してから変わりつつある日本のボーイズグループ界がこれから大きく動いていくんじゃないかという期待もあった。

実際、ジャニーズとズブズブだったテレ朝のMステにJO1やINIが出演したり、事務所の垣根を超えたコラボがあったり、ジャニーズのアイドルと元Jr.が共演したり、今まであり得なかったことがどんどん現実になっている。
この状況を見ていると、ずっとモヤモヤしていた日本の芸能界がスッキリして見えてきたし良い方向に向かっているんじゃないかと思っている。



これからのジャニーズ改めSTARTOに思うこと

かつて日本のアイドルのブランドと言っても過言ではなかった「ジャニーズ」という名前をもう使えないと思うとちょっと悲しい。(多分私はこれからもジャニーズって言うと思う(笑))


自分はもうこの界隈にハマることはないと思うが、私の人生を満たしてくれて長年支えてくれてお世話になったジャニーズには大変感謝している。
今までありがとう、ジャニーズ。


そして「STARTO」として新たな道を進み始めたジャニーズには、実力重視の韓国の真似をするのではなくむしろこれからも日本の王道アイドルを貫いてほしいしそれを世界に発信していってほしいと元ジャニオタは密かに思う。



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