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ステレオタイプな見方は楽だけれど、安易だなって思ったこと。

ごめんなさい、今日も研修ネタ。

同業や近い業界にいる方々には、共通認識になってる感があるけれど、介護出身のケアマネジャーとかヘルパーは、医療知識が足りなくて医療との連携を苦手に感じている、看護師が強いからとか主治医と話ができないとか、まことしやかに語られている。自分も洩れなくそんな介護職あがりのケアマネである。

研修のグループワークでメンバーの3分の2が看護師出身で、自分含め3分の1が介護出身。こんな看護師率高いグループで、一応「医療との連携は苦手です」って言ってみたら「どうして?」って聞かれて、言葉に詰まった。看護職のケアマネさん達はケアマネとして本当に疑問持ってる感じだった。
 
正直、誰とどんな職種と連携するのも得意とは言えない、でもそれが仕事だから、それをしていかないと業務にならないから行っている。何故、医療との連携が苦手って、言ったり感じたりするのか、深く考えたことがないことに今更ながら気づく。そう言ってれば、何となくその場に馴染むし深く考えなくて済むから、安易に便利に使っているんだなって。予定調和に留まっているのはある意味心地よい。
 
「医療」に限らず、連携は面倒くさい。だけど「医療」だから苦手でもなくて、やっぱり人による。往診医の先生は頼りになるし連絡方法を間違わなければ丁寧に対応して下さる人もいる。懇意の訪問看護はどの利用者にも入ってほしいくらいに信頼してるし、PT・OTや病院の相談員とのやりとりだって全部が嫌いな訳じゃない。
連携って情報交換と役割分担の共有に他ならない。相手を知って相手の望む情報提供をして、相手が持っているであろう情報を聞き出すことが含まれる。単なる職務だから、期待しすぎずに淡々としてれば良い。
 
とはいえ、「やりやすい」とか「やりにくい」はある。やっぱり、職種や領域ではなくて、相手によるんだよな~って思う。同じ介護畑の人とはわかり合えるかというとそこも微妙。同業者の中には相容れない考え方をしてる人もいるし、デイや訪問介護の管理者や担当者からの報告や依頼に辟易とすることもある。
 医療が苦手って、免罪符になってる感じがする。そこに留まっていれば、過半数と横並びで安穏としていられる。そんな気持ちがあって自分も安易に使っていたんだよな~って反省。

とりとめなく書いたけれど、苦手なことは苦手認識するけれど、苦手だからやらなくて良いってことじゃないし、逆に得意ですって威張ることでもない。誰がエラいエラくない、でもなくて接する人、全てに一定の気配りや敬意を持つようにしなければ。
医療が苦手です、って劣等感を持つケアマネって、逆に現場の介護職に優越感を持ってマウント取りたがったりする。気をつけなくちゃって思う。相手が誰でも、同程度の距離感で接していけるようになりたい。

今回のグループワークは人材に恵まれて学びが多かった気がする。研修の文句や愚痴ばかり書いているけれど、そんな中にも気づきがあったってこと。研修は班替えしてもうしばらく続く。

*医療との連携、医師や看護師と同等になることを目指すではなくて、でも同じ土俵で対話できる度胸と知恵を持てるのが理想。医療系の知識の取得ではなくて、究極のコミュニケーションの技術なんじゃないかと思うこの頃。
ケアマネの目的は明確。利用者にとっての利益。
ケアマネジメントとかケアマネ自身の評価ではない。

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