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誰も悪者にしない

相談支援の場

自分の場合、利用者さん、ご家族との面談とか

事業所を含めての担当者会議においてだけれど

それぞれの参加者の間で

不満とか不平とか悪口みたいなものが出てくる場合がある

現場に複数の当事者、関係者がいる場合はもちろんだけれど

個別に面談していて

そういうネガティブとか攻撃的な話題になった時

これだけは、避けたいな~ってことがある


相手に、気に入られようとして

その言葉に安易に同調して共感してしまうこと

相手は悪口に同調されて気分良くなるかもしれないけれど

結果的には支援はマイナスになる


利用者にしろ家族にしろ、不満の対象となってる相手は

自分の身内だったり、身近な事業者だったりするわけで

ケアマネが一緒になって悪口言っちゃったりすると

やっぱり、相手にとっては面白くないだろうし

ケアマネの発言がエスカレートしすぎると

そこまで、言わなくてもってことになるし

悪しき言葉が行き交うような関係では

いつか、ブーメランとなって

悪口の対象が自分に返ってきたりする

悪口、陰口、不平・不満が充満するような場は

誰にとっても居心地が良くない


でも、人間だもの

利用者も家族も事業所も

不平・不満、愚痴などを言いたいこともある

利用者、家族の気持ちを聴くことは支援の基本となる

安易に同調せず

利用者の気持ちを苛立たせず

その場をコントロールすることが必要


愚痴には根気強く付き合う

相手の話す言葉を遮らず批判せずとにかく聴く

充分聴いてると

相手も気が済んで落ち着く

そんなタイミングで

「あなたの気持ちはわかる気がする」と返す

(「気持ちはわかるけど」は私はNGと思う)

分かる気がするけど

「娘は息子は、こう考えてるかもしれない」

辛い気持ちだけ受け止めて、その想いだけに共感して

でも、違う捉え方もあるんじゃないかな~って

すこし外れた視点で返してみる


家族にとっては本人が

苛立ちの対象となりやすいし

他の兄弟姉妹とか配偶者がそうなりやすい

本人のことは、「加齢」による変化とか

それでも今、できてることがあるってことに目を向けてほしいし

その他の方には、それぞれの考えがあるかもしれないって

思えるようになってほしい


本人にとっては、血を分けた子ども

いろいろな葛藤はあってもやっぱり血を分けた我が子

大事な存在であるに違いない

ケアマネにとっても介護をしていく上で

主となっていただく大事な存在


愚痴とか悪口の対象となっている人が

その場にいない場合でも

決して、傷つけたり貶めたりするような態度をしてはならない


誰だって、反感をもったり嫌な気持ちになったりするけれど

誰にとっても、その相手は不要な人ではない

むしろ親密で大事にしなければならない人だ


相談支援の場では

どのような感情が行き交ったとしても

誰も悪者にしないで済むような

関わり方を考えて行きたいと思う