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極楽行きの塩サバカスクゥートとオレンジマーマレードのクリームチーズパン

この前平日に仕事が休みだったとき、お昼までダラダラしてから近所の有名なちょっとオシャレなパン屋さんに出かけた。心踊りながらどのパンにしようかさんざん迷い、塩サバのカスクゥート、オレンジマーマレードのクリームチーズパンを買った。それらを家で昼間からクーラーをつけて、ルイボスティーと一緒に味わう。


塩サバのカスクゥートには、ベビーリーフ、赤玉ねぎとレモン、焼いた塩サバが彩りよくサンドされている。それを大きく口を開けて、一口がぶり。うぅ、んまい(旨い)。レモンの酸味とシャキシャキの赤玉ねぎ、塩サバの塩っけがとても合う。バゲットがかたいのでよく噛んで食べなければならず、その度に咀嚼音が耳に響くのだけど、それがまた心地いい。そのあとに食べたオレンジマーマレードとクリームチーズパンは、オレンジの上に薄く粉砂糖がまぶしてあって、香りがさわやか。雨でじめっとした気候に、柑橘系の甘酸っぱいそれは体が求めていたものそのもので、じゅくじゅくした気持ちも少しずつ消えていく。

食べ終わったあとすっかり満足したら眠くなったので、お昼寝した。誰もいない静かな涼しい部屋で、美味しいものを食べてお昼寝。

あぁなんたるしあわせや、極楽、極楽。

特に何もしてないけれど、充実した1日になった。

  🍊


そういえばいつ頃だろう。最後にこんな気持ちを味わったのは。最近こんなふうにしあわせって思ったり、充実したなあって感じたりすることを、すっかり忘れていた。平日は帰って疲れて寝て、休日は溜まった家事をこなして、やることはそこそこやっているはずなのに、そこに充実感を感じることはあまりなかった。で、そんな休んだ気持ちのしないまま、次の日の朝がやってくる。


「あぁわたし今贅沢してるなあ」って思う瞬間って、お金の問題じゃなくて気持ちの問題で、どれだけ心にゆとりをもつかなのだなあと思った。頑張って高級なもので周りを揃えていても、見栄を張ることで精一杯で心にゆとりがなければそれは贅沢とはいえないし、逆にスーパーで買った紅茶とお菓子をひとりでゆっくり味わうことによって、心にゆとりを生み出すこともある。


あぁ、わたしってばなんて贅沢。しあわせぇ。

自分だけのそういう時間ってつくづく大事だよなあ、と思った。


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