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牛さんの恵み

6月半ば、真夏日並に暑かった日。

汗を拭いながら、昼食を買いに職場近くのセブンイレブンに入って、冷やし中華を手にとった。すると、デザートコーナーのなかでも、1番涼しい場所を陣取っていた、新発売の真っ白なミルクプリンが目にとまった。
アイスを食べるほどでもない、でも別腹で食後のデザートが何か欲しくなるだろう、そう思って、冷やし中華と一緒に「とろけるミルクプリン」をレジまで持っていく。

セブンイレブンでは、6月2日から、どうやらミルクフェアをしているらしかった。
コロナウイルスの影響で、学校給食が停止になり、さらに飲食店の休業が相次いで、牛乳がとてつもなく余っているというのは、ニュースでなんとなく知っていた。ミルクフェアは、その生産者を応援するというもので、この企画で約580トンの牛乳が使われる見込み、とのことだった。

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美味しい。

とろけるミルクプリンは、ミルクムースがとろけるように口の中に入っていき、底のカラメルソースは不快感を感じさせないほろ苦さで、食後のデザートとしては申し分ないものだった。

  ◇

…お、そうだ、ふるさと納税で返礼品が牛乳のところにポイントを使おう。

このとき、たまっていたポイントの使い道を急に思い立った。

色々検索してたどり着いたのが、岐阜県飛騨市の返礼品だった。

岐阜県には行ったことがない。
白川郷があることぐらいしかわからない。
飛騨山脈の歌がそういえばあったような…
なかったような…。
飛騨牛、食べたことがあるようなないような…。

申し訳ないぐらい、土地について知識がない。

けれども、返礼品のヨーグルトやコーヒー、牛乳などのセットが、とても美味しそうだった。

そしてさっそく届いたセット。

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ダンボールに一緒に詰められていた、「ひだじまん図鑑」。
こういう冊子がとても好きだ。
その土地にどんな人がいて、どんな暮らしをして、どんな習慣や文化があるのか。ダンボール箱に詰められてやってきたそれが、その土地のことを教えてくれる。申し訳ないぐらいその土地をよく知らないわたしにとって、この冊子は見ているだけでわくわくして、行きたくなる。

「白川郷」「飛騨山脈」「飛騨牛」

この3つしか知らなかったわたしは、また知らなかった飛騨の魅力を知る。


 ◇

さっそくヨーグルトをひとつ食べる。
本当に生クリームを食べているみたい。
美味しい。
ヨーグルト独特のすっぱさもあまりない。
デザートみたいだと思った。

つづいて、飛騨産生乳100%の低温殺菌牛乳。
コップに移した時、こんなに色の白い牛乳を見たことがない、と思った。
後味がさらっとしている。

1杯は普通に飲んで、残りはセットになっていたコーヒーにこの牛乳を入れて、コーヒー牛乳にして飲んだ。
読書のお供にちょうどよかった。
コーヒーはコクがあって、そのままでも飲みやすかった。
残りはなんでもないけど、スペシャルな日に飲むことにしよう、とキッチンの特別室にうつってもらった。


後日、さすがにひとりだとヨーグルトも牛乳も余ってしまったので、バナナパンケーキを焼くときに牛乳を使った。(もう少し膨らむはずだったのに、ぺったんこになってしもた)
これにヨーグルトをかけて食べる。

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美味しいに決まっている。


※牧成舎さんありがとうございました。

 
 ◇

7月はジャージー牛乳ソフトをよく食べた。
ジャージー牛乳を試飲で初めて飲んだときは衝撃だった。

こんなのがあるのか!って。

とにかく飲んだ経験のない、牛乳だったのを覚えている。
ジャージー牛乳プリンとかアイスとか、いろいろ出ているけれど、そのたびにその時の衝撃を、舌で何度も確かめている。

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何度も食べたけど、やっぱり美味しいに決まっている。

 
 ◇

8月、最近食べた牛乳デザートはこれだ。

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ミルクフェアは終わったけれど、こちらはまだ販売中だ。
だらだら続いた梅雨明けの、「やっと来たか、夏」って感じの日。アイスより自分が溶けてしまうんちゃうやろうか、というぐらい暑かったので、寒天のようなぷるっとしたのが食後にほしくて、またセブンイレブンまで走った。

ひんやりして、美味しい。

冷房がきいた職場で食べる寒天は、ちょうどいい具合だった。

 ◇

毎朝コップ一杯の牛乳を飲み、ほぼ毎夕食後にヨーグルトを食べ、お酒のおつまみにはチーズを買ってしまう。

これは乳製品だけの話ではないけれど、このコップ一杯、アイス1個、おつまみひとつには、どれぐらいの人が関わってつくられているのだろう、と想像する。

ひとつひとつの商品が、たくさんの手をわたってつくられていて、自分のもとにやってくる。当たり前のようで当たり前じゃなくて、これってなんかすごくない、と思うのだ。







ありがとうございます。文章書きつづけます。