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ICT機器の導入だけでは教育は変わらない?見落としてはいけない一番大切なこと

どうもガクせんです。

今、学校は歴史に残る大きな変革を迎えようとしています。なぜなら「一人一台PC」「一人一台タブレット」が実現しようとしているからです。

最初に導入が決定した時は、みなさん「うわ!すごいね!」と驚かれた方も多かったのではないでしょうか?

ボクも「ついにきたか!」と驚きと喜びがこみ上げてきたのを覚えています。

しかし、喜びも束の間、ボクの中では、「ここからが本当の勝負だ!」という気持ちがわき起こってきました

それは、なぜかというとICT機器の導入により「授業の在り方がどう変わるか」が何より重要だと考えるからです。「ICT危機が入ってきたぞ!よかったね」で終わってはいけないのです。

あくまで一人一台PCや一人一台タブレットはそのツールにすぎません。

つまり、どうICT機器を融合しながら授業を変革していくかがこれからの鍵となるのです。

先日、ボクはこのようなツイートをしました↓

そう、せっかく莫大な資金をかけてICT機器が導入されても、今の日本の教育に歪みを生み出している一斉授業から抜け出せなければ意味がいないのです。

なぜなら、ツイートにも書いたように、クラス内には想像を絶するほどの学力の差があり、一斉授業はその現状にマッチしていないからです。

イメージしやすように算数で説明すると、同じ小学校6年生でも、まだかけ算が危うい子もいれば、鼻をほじりながらでも中学レベルの問題まで解けてしまう子もいます。チャオズと悟空が同じ教室で学んでいるようなものです。

そんな現状で、同じ内容の授業を同じやり方、同じペースでやろうとしているのですからそりゃ無理がありますよね。

できない子は、どんどんわからなくなり辛くなる・・・。
できる子は、簡単すぎて辛くなる・・・。

要するに「落ちこぼれ」と「吹きこぼし」現象ってやつですね。

そりゃ今の画一一斉授業のスタイルじゃ、そのような現象が起こるのも「あたりまえ体操」で取り上げられてもおかしくないくらい必然ですよね・・・。

先ほども申し上げたように、この状況で画一一斉授業をするのは、ハンドルの無い車で安全運転しろというくらい無理は話であり、子どもも先生も不幸になるだけなのです。

ボクが現役の先生時代に現状を打破しようとした実践はこちら↓


そんな状況を打ち破ってくれるスーパーヒーローとして登場したのが一人一台PC!一人一台タブレットです!

なぜなら、インターネットやアプリを活用すれば、それぞれの子どもの進度にあった学びが実現できるからです!

まさに、個別最適化した学習が可能というわけです。


しかし・・・そのようなツールを得たからといって今まで画一一斉授業の沼にハマりにハマってきた先生たちが、個別最適化した授業を展開するかといったら話は別なのです。

未だに、画一一斉授業のスキルを磨く研究をしているのが現状です。

いくらジェット機を手に入れたからといって、パイロットが空の飛び方を知らなければずっと滑走路を車のように走るだけです。

そう、せっかく個別最適化した学びができるツールを手に入れたのに、「さぁみんなで検索しましょう」と画一一斉授業をしていては意味がないのです。

つまり、ICT機器の導入と共に、先生たちの意識改革がメチャクチャ必要なのです。明治時代から変化することができずにいた、教育という概念を一度ぶち壊し、1からつくり直していかなければいけません。

そう!工場の生産ラインのような教育からはさよならし、それぞれが主体的に自由に走り回れる教育へとシフトしていくのです。

世の中には、「すらら」や「スタディーサプリ」のような個別最適化学習を可能にしているアプリがたくさん出てきています。いずれそのようなアプリが学校現場にも当たり前のように導入されることになるでしょう。

もう、先生が黒板の前にたち30人から40人の子どもたちに一斉に教える必要はなくなるのです。

つまり、これからは、先生という役割において、ティーチングはもう古いスキルとなり、個の学びをサポートしていくためのチューター(自習のサポート)的な役割や、個の能力を引き出すコーチングスキルが大切となってくるでしょう。

また、算数などで個別最適化した学びが実現するに伴って、プロジェクト学習などの、それぞれの個性を活かし合いながら進めていく協働的な学習も重点がおかれることになることも予想できます。

それ故、先生はファシリテーションスキル(促進者としての役割)も欠かせないスキルとなっていくでしょう。


簡単にいってしまえば、もう今までの「先生」という仕事ではなくなるということ!転職です!

事実、教育先進国のデンマークでは、ティーチャーからファシリテーターと名称を変えたそうですね。

日本もそろそろデンマークと同じようなフェーズに入っていく時なのではないでしょうか。

「さよなら先生」
「こんにちわファシリテーター」

今からしっかり先を見据えて動き出せた先生がこれからの教育を支えていく存在になります!

子どものために学んで変化していこう!


以上、ガクせんでした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

良い一日を!

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