知らないと損!?「いい先生」の3つの条件とは?
「いい先生になりたい!」
先生を志す人、現役の先生なら全員がそう思っていることでしょう。むしろ思っていないなら、そもそも先生という仕事を志してはいないと思いますが・・・。
しかし、実際に「あなたが思い描いている”いい先生”ってどんな先生ですか?」と聞かれた時に「優しい先生」や「頼りれる先生」といったようなふんわりとした答えではなく、ズバリ「○○です!」と即答できる方は少ないのではないのではないでしょうか?
そこで、今回は、ボクが12年間の教員生活の中で見つけた「いい先生の3つの条件(共通点)」について解説していきたいと思います。
これからお話しする「3つの条件(共通点)」は、ボクが出会ってきた数多くの先生の中で、ズバ抜けて”子どもから慕われていた先生たち”から抽出したものなので汎用性は高いといえます。
教育の答えは全て子どもたちが与えてくれるものです。
先に結論を言ってしまうと、「いい先生の条件」は以下の3つです↓
❶自責思考な先生
❷信用ではなく子どもを信頼する先生
❸民主的グループリーダーになれる先生
「ん?なんだか難しそうな感じやないかい!」と思われたあなたも大丈夫です。
一つずつ丁寧に解説していきます。
また、上記の3つ以外にも、誰でも今すぐに実践できる「いい先生」になるスキルについてもお話したいと思いますのでお楽しみに!
それではまいりましょう!
❶自責思考な先生
まず、「自責思考な人」とはどのような人のことを言うのでしょうか。わかりやすく解説するために、「自責思考」の対極にある「他責思考」と比較しながらみていきましょう。
先に他責思考な人からみていきましょう↓
他責思考な人
問題の責任を外部に求め、自らは責任逃れをしようとする傾向がある人
一方、「いい先生」の条件である自責思考な人とは以下のような感じです↓
自責思考な人
問題の責任を自らに求め、自分の行動を改善しようと試みる傾向がある人
どうでしょうか?
もう少し、イメージしやすくするために具体例をみていきましょう。
例えば、全然言うことを聞いてくれないAちゃんを例に考えてみると、
他責思考な先生は
「あの子は全然ダメね」
「あの家庭は全くなってない。ちゃんとしつけてほしい。」
というようにAちゃん自身やAちゃんの家庭にその責任を求めます。
一方、自責思考な先生は
「自分の伝え方が悪かったのかも。もう少し違う言い方をしてみよう」
「Aちゃんと信頼関係が築けていないのかも。次の休み時間Aちゃんと遊んでみようかな」
と自分に責任を求め、行動を改善しようとします。
この違いが、子どもから慕われる「いい先生」への大きな別れ道となります。
自責思考の先生は、どんどん改善を重ね、伝え方や、子どもへの接し方がソニックブームが放たれるほどの速さでレベルアップしていきます。
一方、他責思考の先生は、何の進歩もないままカビが生えていく・・・。
10年後の両者は、スーパーサイヤ人ブルーとサイバイマンほどに力の差がついていることでしょう。
一つ気をつけてほしいのは、自責思考には、健全な自責思考と不健全な自責思考がるということです。
自分に責任を求め、自分を責めて終わるのは不健全であり、心の健康を害してしまいます。必ず、自分に責任を求めたら、行動を改善してレベルアップする!という前向きなエネルギーにつなげていってください。それこそが健全な自責思考です。
❷信用ではなく子どもを信頼する先生
「信用?信頼?何が違うの?」とハテナマークが3つほど浮かんだ方も多いのではないかと思うので、先に信用と信頼の違いを明確にしておきましょう。
簡単にいってしまうと
信用とは
条件つきで相手を信じること
です。
例えば、信用金庫には、「信頼」ではなく「信用」という言葉が使われているのはそのためです。つまり、経歴や担保など相手にお金を貸すに値する、何か(条件)があれば信じてお金を貸しますよ、という意味なのです。
そう、信じるに値する条件が揃わなければ信じないのです。
一方、「信頼」とはどのような意味でしょうか。もうお分かりですよね。
そう
信頼とは
無条件で相手を信じること
です。
つまり、相手が何をもっているか、どんな経歴があるかなど一切関係なく、ただ相手を信じるのです。
そんな、「信頼」ができる先生こそ「いい先生」の条件だと言えます。
子どもが、どんなにイタズラしようと、どんなに嘘をつこうと「先生はあなたを信じている」という無条件に信じ抜く力!そんな力をもった先生のもとに育った子どもたちは本当に生き生きしていました。
世間的には「問題児」と呼ばれてしまうような子も、心から信頼されると「この先生は裏切れない!」という心理が働くのか、次第に落ち着いていきます。
信じてもらえるってやっぱり嬉しいですよね。どんなテストの点数より、どんな成績より、何より「信じてもらえた」という経験が人を育てます。
そのことを意識して、ぜひ!先生には「信頼する(信じ抜く)」覚悟をもってほしいと思います。
そんな覚悟ができている先生に子どもたちは集まってくるのです。
❸民主的グループリーダーになれる先生
「最後でまたよくわからん言葉が出てきたな!」と思われた方も多いかと思います。
この民主的リーダーシップという言葉は、オーストリアの精神科医であるルドルフ・ドライカースの著書「やる気を引き出す教師の技量」の中に出てくる言葉です。
この本は、「先生の必読書だ!」と胸を張って言えるほどオススメな本でした。ボクの教育観を大きく前進させてくれた一冊です!
概要だけでも知っておきたいという方は、ボク自身の経験談と共にブログにまとめてあるのでこちらをどうぞ↓
「いやいやガクせんのブログを読んでいる暇なんてないよ」という方のために簡単にまとめると
民主的グループリーダーとは
独裁でも放任でもなく、民主的な学級経営ができるリーダー(先生)
のことです。
つまり、飴や鞭のような外的な動機付けを使わず、子どもの内的な動機を刺激できる先生であり、物事の決定をみんなの合意形成のともに行うことができる先生です。
うーん、説明が難しい・・・。ここで全てを説明してしまうと長くなりすぎてしまうのでご勘弁を。
「よう分からーん!」という方は、やはり、本書かボクのブログをご一読いただくのがいいかと・・・申し訳ないです。
おまけ
最後に、「いい先生」に一歩近づけるとっておきのスキルをお伝えします。
それは
「笑顔(スマイル)」です!
「なんともまぁシンプルな答え」と思われたあなた!笑顔の効果をあなどってはいけませんよ。
ボクは先日このようなツイートをしました↓
このツイートはたくさんの「いいね」をいただくことができました。それだけ、「笑顔」の効果をみなさん感じているという証拠だと思います。
想像してみてください。道を尋ねるとき、笑顔の人とムッとした表情の人がいたら、どっちの人に声をかけますか?
もちろん、笑顔の人ですよね。
また、笑顔を福相といったりもします。貧相に対して福相です。
つまり、福が顔から溢れているのです。人は福に引き寄せられる生き物です。先生が笑顔でいれば、子どもは自然と心を開き、心も体も近寄ってくるでしょう。
笑顔(スマイル)は0円!
笑顔(スマイル)は準備なしですぐできる!
笑顔(スマイル)は使っても減らない!むしろ増える!
それでもって効果は絶大!
つまり、笑顔はコスパ最強なのです!
使わないのは、あまりにももったいなさすぎ!といえるでしょう。
せっかく最強アイテムをもっているのに使わなければただのゴミになってしまいますよ。
是非!まずは笑顔からスタートしてみましょう。
まとめ
以上、ボクなりに「いい先生」の条件について解説してきましたがいかがだったでしょうか。
これは別に、先生だけにいえることではありません。
親やコーチなど、子どもと関わる全ての人に大切な条件だと思います。
きっと、大人も子どもも幸せな関係が築けると思います。
幸福な人が溢れる世の中になりますように!
以上、ガクせんでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
良い一日を!
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