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感謝と笑顔は「目に見えない資産」を生む

僕は医師という仕事をするなかで、まだ新米ではありますが、多くの患者とその御家族に出会ってきました。

そして、長く人生を送ってきた方々が、どのように人生の最終段階を迎えていくのかを、第3者目線で目撃してきました。

非常に不思議なことではありますが、人生の最期を迎えるにあたり
周囲の人々から笑顔に溢れた状態で充実したサポートを得ら”れる”方
もいれば
誰からも好意的なサポートを得られ”ない”方
もいらっしゃいました。

どうして、これほどまでに「人生の終着点」に差が生じてしまうのか。

ただ生きているだけでは、人としての尊敬や愛を得ることができないのは理解できます。しかし具体的にはどういった事柄が影響を与えるのでしょうか。

先に言及をしておきますと、もちろん、僕が思う幸せな最期も、個人的なものさしで測られたものです。人それぞれ、感じ方は大きく異なるでしょう。

しかし、どのような人生を送れば、幸せな最期を迎えられるのか、僕の短い人生経験を踏まえて、独断と偏見を込めて考察してみます。

●他人への感謝を忘れない

最も分かりやすく、大事なことでしょう。

後々、自分が元気ではなくなった時に周囲のサポートを得られるような人間関係を構築されている必要があります。

「愛されている人」と実際に会話して感じることは、高齢になり不調をきたすようになっても、他人への気配りや声掛けを欠かしていません。

ちょっとした行動に対しても、家族や医師・看護師に対して「ありがとうね」と笑顔で話してくれる方が多い印象です。

このような積み重ねが、何十年と継続されることで、高齢となっても周りの支援を受けられるようになるのでしょう。

相手への小さな「感謝」の言葉は、お金に匹敵するぐらいの価値を持っていると考えても良いのかもしれません。

若いうちから、お金だけでなく「他人からの愛」を積み上げていく人生にしていきたいですね。

●笑顔が多い

最近は感染症の蔓延もあり、マスクでの会話が多くなっていますが、周囲から愛を受けている方には、目元からも笑顔がわかるような方が多いように思います。

周囲からの愛を受けているから、本人に笑顔が多いのか
本人が笑顔豊かな人だから、周囲が愛を与えるのか

因果関係がどのようになっているかは定かではありませんが、紛れもない事実として
「幸せな最期を迎える人には笑顔が多い」
と思われます。

表情を明るくすることも、長寿化している人生を、より良く送る上で重要なファクターの一つになるでしょう。

▼まとめ:
技術発展するまでは、笑顔と感謝を忘れず、自分のサポーターを増やしていこう

医療の発達はめまぐるしく、どんどん寿命は長くなっています。
老後の金銭問題なども囁かれており、長生き自体がリスクとも言われています。

老後に向けた「資産形成」という言葉もよく聞きますが、資産にも金・不動産など多種多様です。

目に見える資産に関しては考えやすいですが、「目に見えない」資産も非常に大切だと僕は考えています。

上記のような感謝笑顔を積み重ねることで得られる、他人からの愛という無形資産の存在も、とてつもなく価値が高いものでしょう。

しかし、ここまで愛を得る方法を論じてきましたが、時代がより先進化し、数十年後は他人からの愛すらも必要のない世界になっている可能性は十分にあります。

高齢化社会は世界的な問題であり、介護する人員不足も叫ばれています。
その課題への対応を、世界の国々が見過ごすわけもありません。

例えば、介護や看護に関してもロボットが行い、食事も自動で作る機械があり、自宅から病院へは自動運転送迎車が行ってくれる…など

愛によって成り立ってきたサポートも、技術でカバーできる世の中になるかもしれません。

今後の発展は現時点では不透明です。
不透明な間は、様々なリスクを鑑みて、有事の際に他人から愛情を得られるような環境を構築すべきです。

ちょっとした心掛けからスタートしていきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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