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人生に必要なのは「恕」

嬉しいと感じることは何ですか?
人生で大切にしていることは何ですか?

子貢(しこう)は孔子(こうし)に聞いた。
「人生で守っておけば間違いのない人生が送れる言葉はありますか。」

孔子は、
「それは、恕(じょ)かな」
と答えたそうです。

恕(じょ)とはなにか。

自分がされたくないことは人にもしないこと。つまり、思いやりの心であるということです。
思いやりのある人とは、他者の立場に立ち、その人の苦しみや辛さ、喜びを自分のことのように感じる事が出来る人です。

しかし、思いやりの心をもつと言うことは簡単ですが、実現するのは難しい話です。

まずは自分のことを肯定的に受け止められ、
「自分って出来るぞ!」
「自分はみんなの役に立っているぞ!」
「自分は愛されている!」
など自分を認めてあげることが大切だと思います。

自分のことを自分で認められて、はじめて他者に対して思いやる心をもてるような気がします。

まずは、思いやりをもつためにも自分を大切にしましょう。
そして、友達などのちょっとした優しさなどに気づけるようなゆとりがもてると、またその優しさが連鎖して素敵な関係になっていけるような気がします。


孔子の残した言葉


また、孔子は礼に非ざるものを視るな、聴くな、言うなという、礼について説いている言葉があります。

見るべきではないものを見る:暴力や悪事など、見てはいけないものを見ない

聞くべきではないことを聞く:噂話や人の悪口などを聞かない

言うべきではないことを言わない:うそや悪口などを言わない


上記のことをすべきではないという意味で使われています。
そして、自分の言動が自分自身だけでなく、周りの人にも影響を与えることを理解した上で、倫理的に正しい行動をすることを促す教えです。


この教えは、修学旅行でお馴染みの日光東照宮の三猿「見ざる🙈 聞かざる🙉 言わざる🙊」でもこの教えを象徴しているため日本では多く知られています!



現代社会においても、この教えは生きています。
インターネット上の誹謗中傷やフェイクニュースなどに触れないように心がけることなどは、「礼に非ざるものを視るな、聴くな、言うな」の精神に通じると言えます!

「礼に非ざるものを視るな、聴くな、言うな」は、簡単な言葉ですが、深い意味を持っています。この教えを心に留め、思いやりに基づいた言動を心がけたいものですね🤪

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