大自然が生んだ圧巻の景色へ!「秋吉台&秋芳洞」 国内旅行記・山口編Vol.3
こんにちは。日本国内を巡りながら感じたことを綴っています。
今回は山口編の第3弾。今回は秋吉台と秋芳洞を巡った記録です。ではいきましょう!
■電車とバスを乗り継いで秋吉台へ
ひとり旅2日目、山口県が誇る観光スポットの「秋吉台」と「秋芳洞」へ向かうために、4時過ぎに起床して下関駅へ。
駅までは徒歩で約40分、朝から頑張って歩きます。
駅への道中には有名な唐戸市場も。場内に屋台や寿司、フグ汁、その他総菜がずらっと並ぶ「活きいき馬関街」に行きたかったのですが、開催時間は8時から(この日は祝日)なのでスケジュール的に断念。
せっかく下関へ来たのに唐戸市場に行かないのは自分でもどうかと思いますが、こればかりは仕方ない。次回に期待します(泣)。
下関駅に到着、ここから山陽本線に乗り込み厚狭駅を目指します。
約30分後、厚狭駅に到着。すぐさま駅前に停まっているバスに乗り込み、美祢駅へ。
美祢駅に到着。
しばらく待って市内を運行しているコミュニティバス「あんもないと号」に乗車して秋吉台バスセンターへ。
■下関から秋吉台へのアクセス
2023年11月当時、厚狭駅~仙崎駅を繋ぐJR美祢線は大雨被害のため全線不通に。区間内は代行バスが運行しており、厚狭駅から乗車したバスはそれです。普通に路線検索をしても詳しくバスの情報は出てこないので、注意が必要です。
自分と同じルートを辿る人がどれだけいるかわかりませんが、念のために共有しておきます。
下関から約2時間、秋吉台バスターミナルに到着。長かった~。
交流センター内にはコインロッカーがあります。だいぶ早い時間にも関わらず利用できることに感謝。大きな荷物を預けていきます。
さて、ここから秋吉台を目指すわけですが、朝早い時間なので利用できる足はありません。ここから30分ほど歩きます。
■日本最大のカルスト台地「秋吉台」
さあ、いよいよ秋吉台に到着しました! 上の写真は入り口?付近からアングルですが、広大な空間が広がっています。
付近には見渡すための展望台があるので登ってみます。
正直なところ見え方はあまり変わりませんが、まあせっかくの記念なのでいいでしょう。それにしても広大ですねえ。下に降りて歩きます。
色付いた草木とすすき、広い空がとってもきれいです。理想は景色がより映える夕方頃に来たかったのですが、朝の時間帯も結構いい感じです。人も少ないし(重要)。
秋吉台自体はいつでも入ることができるので、車がある人は夜明け前から待機しておくのもいいかもしれません。
■途方もない時間が生んだ自然の芸術
秋吉台は日本最大規模のカルスト台地と呼ばれています。総面積は130平方キロメートルで、大田区と世田谷区を合わせた面積とほぼ同じ、東京ドームは2,000個以上が楽々入る広さです。
カルスト台地というのは、石灰岩できた地形が地下水や雨水で浸食されてできた台地・地形のこと。
この石灰岩のほとんどはサンゴ礁のなれの果て。つまりは秋吉台の生まれは海底なんです。
寿命を迎えたサンゴが石灰岩となり、その上にまた新しいサンゴが根付いて、を繰り返してできた石灰岩層は最大1000mにも及んだそう。それがプレートの運動によって移動・隆起をして現在の姿になったのだとか。
およそ3億5千年の歳月をかけて見られる秋吉台の景色は、大自然と時間が生んだ軌跡なんですね。すごいなあ、果てしない歴史と自然の神秘を感じます。
あまり時間がなくて石灰岩がたくさん露出している場所まで行けませんでしたが、すごいところは下の写真のような感じ。無数の石灰岩がひつじの群れみたいですよね。
展望台付近にはお土産店やカフェがあります。カフェはコーヒーや軽食が楽しめるだけでなく、レンタルサイクルもあるのかな?違っていたらごめんなさい。
秋吉台は徒歩、トレッキング、トレイルラン、自転車、車、セグウェイ、気球にいたるまで、様々な形で楽しむことができるそう。さらには温泉や動物園などの施設もあり、楽しみ方は無限大。
しっかりと観光資源を有効活用する、新しい価値観を生み出していく姿勢は素晴らしいですよね。素敵です。きっと広大な秋吉台の100分の1も体感できなかったので、今度はしっかり時間をかけて巡りたいです。みなさんもぜひ色々な方法で楽しみにいってみてください。
■日本最大級の鍾乳洞「秋芳洞」
さて秋吉台をあとにしてお次は秋芳洞へ。洞内への入口は「正面入口」「黒谷入口」「エレベーター入口」の全3箇所。ちょうど近くにいるので、エレベーター入口から入洞します。
入洞料金は大人・高校生1,300円、中学生1,050円、小学生700円、未就学児は無料です。ちなみに当日購入の入場券を持っていれば何度も出入り自由。別の入り口から入って、エレベーター入口から出て秋吉台を見に行く、なんてこともできる訳です。良心的。
エレベーターに乗り込みいざ地下へ。
エレベーターホール?からしばらく歩くと、秋芳洞の中心部に出ます。
写真だと分かりづらいですがかなり広い空間です。このエリアは「千畳敷」と呼ばれていて、天井の高さは最大30m、幅は最大200mにもなるそう。
周りを見てみるとところどころにたくさんの岩が転がっています。これは上の地盤から崩れて落ちてきたものだそう。現在は落石の心配はないとのことです。
黒谷口の方面に向かっている途中には「黄金柱(こがね)」なるものも。石灰分を含んだ地下水によって形成されたもので、表面の細かな模様が特徴的。
5分ほど歩いて、3つのある入り口のひとつ「黒谷口」まで来ました。少し地味……ですが、嬉しいことに近くの駐車場は無料で利用できます(エレベータ入口も)。再度洞内へ。
黒谷口から入ると「3億年のタイムトンネル」が出向かえてくれます。トンネルの側壁には宇宙や地球の誕生から、生物の隆盛、秋吉台&秋芳洞の成り立ちや歴史、文化といった内容のパネルが展示されています。
3億年どころじゃない気もする……というのは置いといて、結構おもしろかったですし、なにより雰囲気が良かったです。
千畳敷まで戻り、正面入口方面へ。上の写真はいくつもの鍾乳石が垂れ下がっている「傘づくし」エリア。だいたい1~3mほどの大きさですかね。
鍾乳石が1cm長くなるには約100年の歳月がかかると言われているので、ざっと1~3万年物の鍾乳石がいくつも垂れ下がっているわけです。
鍾乳石の最たるものが上の写真の「大黒柱」です。上から垂れ下がった鍾乳石と、下から育った石筍(せきじゅん)がくっ付いて柱の様になっているとのこと。一体どれほどの時間がかかるのでしょうかね、すごい。
お次は、洞内で最も大きい石筍である「洞内富士」。高さは約5mあり、目の前にすると迫力満点です。たくさんの人が前で写真を撮っていました。
秋芳洞もそろそろ終盤。たぶん1番有名なスポットの「百枚皿」です。石灰分を含んだ平らな場所にたまり、波紋で端にたまった泡が徐々に沈積して高さを増して、お皿の様になっていくのだとか。
ちなみに”百”枚皿という名前ですが、実際は500個以上あるみたいです。これからもっともっと増えていくんでしょうね。自然の神秘です。
有料で行ける冒険コースなるものもあるんですね。調べてみると20分ほどで踏破できるそう。今回は時間の都合で断念しましたが、またの機会に。
出口が見えてきました!
早足で約60分、秋芳洞をざっと巡り終わりました。正面入口はなかなか絵になる造りをしています。もう少し紅葉してくれてると嬉しかったですが、緑も美しいのでOK。
さて、今回はここまで。スケジュール的に行かなくてもいいかな……と、考えていましたが、来て正解でした。流石は山口が誇る観光スポットです。
次回は周防花岡の伝統的なお祭りと、湯田温泉を紹介します。
Tsuchinoco
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