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役に立つかどうか、じゃなくて『好きかどうか』

辻村深月さんの『この夏の星を見る』という本に、とても素敵な言葉が出てきて、心に響いた。

「好きなこと向いていること、得意なことや苦手なことのギャップで苦しむ時もくるかもしれない。好きだけど、進学先や、職業にするのには向いていない、ということもひょっとするとあるかもしれません。だけど、もし、そちらの方面に才能がない、と思ったとしても、最初に思っていた『好き』や興味、好奇心は手放さず、それらと大人になってください」

「進学とか就職とか、何かに活かせないとしても、好きなことへの情熱は捨てることない」


私は『好き』がたくさんあって、だけどそれは世間一般から見れば「役に立たない」「少し変わった趣味」「理解されにくい」というものがある。

例えば、私、小さい頃から『目に見えないもの』がすごく大好きだった。

妖精。
魔法。
神さま。
妖怪。

だからスピリチュアルとか宗教学、民俗学、文化人類学といったものを大学で学んでいた。すごくすごく楽しかった。

でもそういった学問って世間一般的にはマイナーで、経済学とか法律とかそういった実用的な学問に比べたら「役に立たない」とレッテルを貼られてしまう。

私も、就活に不利かなぁと迷ったし、もっと将来役に立つことを勉強した方がいいかもしれないとも思った。

だけど、やっぱりなんか違う。

私は、その土地に根付く文化を知り、自然と人間のかかわりを知り、人々が辿ってきた歴史を知ることが、好きで好きでたまらないのだ。

そしてそれらを学んだことで、私が見る世界は確実に広がったし、私の心はより自由になったし豊かになった。


本にも書いてあったけど、まさに↓↓↓

「案外、人生を豊かにするのは、そういう役に立たないところにある興味や好奇心なんだよ」

だから自分の『好き』を大切にしたい。
そして私は『好き』に素直な人、『好き』を楽しそうに語っている人が大好き。

『好き』なことを熱く語っている人って、はちきれんばかりのエネルギーが全身から出ていて、目がきらきらしていて、まるで子どものような無邪気な綺麗なエネルギー。

きっとそういう『好き』というエネルギーって、自分の健康にもいいんだと思う。


なんとなくだけど、日本人って「変に思われるかも」って隠す傾向にある気がする。日本は「みんなと一緒」という風潮が強いから。

『この夏の星を見る』というこの本の中でも、『きのこ』が好きということでからかわれた高校生男子が登場したし……

いろんな個性があって、いろんな趣味があって、いろんな『好き』があっていいのにな。

今の子どもたちが、どうか『好き』を隠さずに、そして「役に立つかどうか」とジャッジせずに、自分のやりたいことにどんどん挑戦する社会になりますように。



◆◆
そんな私の『好き』なものラインナップ。
まだまだあるけど、語り出すと止まらないし、詳しく書くと長くなるから、だいぶ省略。

・古代オリエント(エジプトとかメソポタミアとか大好物!)
・西洋の歴史
・日本の歴史(特に平安時代)
・神社や神道など
・印象派の絵画(特にモネ)
・アンティーク、インテリア雑貨、文房具
・新海誠監督、細田守監督、山田尚子監督の作品
・ジブリ作品
・語学、言葉、言語学
・アニメ、漫画、小説、音楽
・砂漠や海、空など自然風景
・天体、宇宙関連
・からだの仕組みや東洋医学、栄養のこと
・鉱石や宝石などの地学
・アロマやハーブなどの植物
・旅すること(国内、海外)
・お菓子作り、料理

こうやって書いているだけで、心がわくわくしてときめいた!


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