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ほんのわずかな違和感をだいじにする

昨日、ペンタゴンのUFOレポートについて触れたけど、今日もそこから始めます。そこから「真偽の見わけ方」全般にひろげていくので、結婚詐欺でもなんでも応用できると思います。

さて、ちょっと話がさかのぼるけど、トンデモな問題の真偽について、 ぼくは長年一人で考えてきた。ほとんどの人がそうだろう。口に出せばバカにされるとおもっているので、身近に相談できる人はいなかった。単独で調べて、ひとりでああだこうだ考えて、結論を出すのである。

しかし、昨年から他の人たちとひんぱんに意見交換するようになり、月一で3~4時間は議論している。他では口に出せないようなことをガチに数時間話し合っている。

その中で、ひとつ身に付いてきたことがある。それは、どんな場合でも、ねばりづよく「証拠ベースで考えていく」ということだ。そうしなければ太刀打ちできないほど、いま情報は錯そうしている。ひとりで結論を出すとまちがいやすいので、今こういう感じになってほんとによかったと思う。

それで、昨日の記事に話を戻すけど、「ぼくはUFO否定派ではない」と書いた。しかし、否定派ではないなら肯定派かと言われれば、肯定派というわけでもない。ならば否定するのか、といわれれば否定はしない。

どっちなんだ言われればズバリ「証拠派」である。証拠の中にはネットや書物から仕入れたものもあるにはあるが、そのどちらにも属さないものもある。そうした証拠にもとづいて適切に推論するならば、今のところは、肯定派に近い。ただし、あくまで証拠ベースなので、有力な反証が見つかれば180度かわる可能性もある。どこまでいっても、証拠ベースの「証拠派」である。

だいじなのはエイリアンがいるかいないかということよりも、「証拠ベースからはなれない」ことだ。情報がさくそうすればするほど、証拠ベースからはなれない粘り強さが求められる。理論を先に立ててそこから「ホント」とか「ウソ」とか推論し始めるとだまされやすい。これはUFO問題だけではなく、不正選挙でもワクチンでも結婚詐欺でもなんでもあてはまる。

話がそれるが(この個所は、差しさわりがあれば削除しますのでご連絡ください)、日本でトランプ支持のスピ系がなぜあれほどしつこいのか。理由はいろいろあるだろうが、一つには、米政府からの「公式レター」にみまがうものを複数の人が受け取っているからだと思われる。インテリジェンスのプロがそこまで手間をかけてきたら、なみのシロートはコロッとやられる。そうならないためには、レターもあくまで証拠の一つとして、他の証拠とならべて、いろんな角度からねばりづよく検討しなければならない。一人ではむずかしいので、できれば、みんなで考えたほうがいい。

さてUFOに話を戻すけど、ぼくはUFOは「いてもいなくてもどーでもいい」と思っている。「どーでもいい」というのは、ヘンにありがたがらないということである。未知の存在に希望や救いをもとめる心理があるとどうしても判断がかたよるし、コロッとだまされる。結婚詐欺が、希望をエサにするのと同じだ。

UFOだけでなく、トランプ元大統領にも、ワクチンにも、希望や救いをもとめていない。繰り返すけど、これは幻滅しているという意味ではない。希望や救いを求めたり、逆に否定しようと力むとと、判断がかたよるからだ。証拠ベースで右にも左にも舵をきれるようにしたい。

ただし、証拠ベースでかたよらないというのは、そんなに簡単なことではなく、ぼくも何度もまちがえてきた。そういう失敗の中で得られたもの、いまではほぼまちがいないと思っている「感じ」を今日は共有したい。

タイトルの通りで、「ほんのわずかな違和感をだいじにする」ということだ。いままでの失敗をふりかえってみれば、ほんのわずかな違和感を見逃したケースがほとんどだった。希望や救いを求める気持ちや、逆に否定したいという願望があると、ちょっとした違和感をみすごす。

ある人の話を聞いているときに「この人を信じたい」という気持ちが先行するとと、わずかな違和感が生じても「じぶんの思いすごしだろう」とうっちゃってしまう。でも、そういう違和感こそ、拾わなければならないのである。これは、『警察24時』で詐欺にあった人をみていてもわかることだ。あとで振り返れば、ほんのわずかに「あれっ」と思うことは皆あった。その気持ちを握りつぶさないで、アタマのすみに書き出しておく。慣れもひつようだが、希望に釣られないことも大事で、『警察24時』でけっこう練習できます。

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