書籍メモ『大人になることのむずかしさ』河合隼雄.1

〇青年期の苦悩
〇もう子どもではない
〇まだ大人ではない
〇大人とは何か、自分は大人なのか

〇現実的裏付け
〇行為に含まれるプラス面とマイナス面
〇善悪の相対化
〇親子関係の変化・絆の質が変わる
〇子どもの行動→不可解←親の主観
〇子どもの行動←気持ち
〇親子の絆→切断と修復の繰り返しで深くなる
〇強さではなく深さ
〇深い絆:相手の自由、絆の存在への信頼
〇切断の悲しみを乗り越える努力が必要
〇親の世界・子の世界
〇世界観、観点、ものの見方
〇子どもから大人になる→自分なりの世界観を形成してゆく
〇それまでの世界観の破壊
〇既成のものの否定的な面が拡大して意識されやすい
〇心のなかのイメージ→現実の体験→増幅現象
〇母なるもの
肯定的:子どもを受け入れ、養い育てる
否定的:子どもを把って離さない、拘束
〇親と子どもが見てる世界の差
〇子どもの自立、自主性と責任感をもった大人への成長
〇自分の判断→行動→当否の経験→判断力
〇経験を通じてしか学べないこと
〇模範生というレッテル
〇自主性の獲得
言いつけに反して行動する→正しさを身をもって知る→深い悔恨の念→現実とぶつかる→自主性が育つ
〇適切な悪の体験
〇適当な自由、悪の可能性も含めた自由度
〇子どもの減少→大人の期待、監視の強まり
〇束縛・管理↔放任、叱る↔叱らない、二者択一は無意味
〇子どもの自主性の尊重=親の自主性の尊重
〇言うべきことを言う必要がある
〇家族の対話、大人と子どもの対話
〇大人と子どもの成長
〇つまづきの意味、取り巻く現象の全貌
〇反社会的行為、非社会的行為
〇大人になること
男性:青年期後期、獲得する
女性:青年期前期、受け入れる
〇子どものつまづき→問題提起・問いかけ
〇つまづきが何を意味してるのかを考える
〇原因探し=悪者探し、になりがち
〇事象の見方
因果関係→自分を局外者において安全地帯から他人を批判できやすい
意味を探る→自分が局外者でなくなる、意味とは周囲にある多くのものを関連づける作用
〇事象とは多くのものが関連し合ってひとつの全体を形成している
〇つまづきに内在するプラスの意味
〇未開社会→子どもと大人の区別が明確→通過儀礼により大人になる
〇現代社会→子どもと大人の境界があいまい
〇青年期の対人恐怖症→欧米より日本人に多い
〇イニシエーションの儀式
〇『生と再生』
〇実存条件の根本的改革
〇まったくの別人となる
〇子ども→母親の庇護、強い結びつき→成長のために必要
〇成人式→子どもは神によって殺され、大人として生まれ変わる(生き返る)
〇成女式→自然な現象として行われる
〇大人になることの男女差
〇古代社会→既に出来上がった世界→【進歩】という概念がない→閉ざされた世界→大人になると入れてもらえる
〇近代社会→歴史的な進歩の流れに自分を位置づけようとする
〇社会の進歩の流れについていくために、自分自身の変化が必要
〇個人のイニシエーション儀礼の体験=「死と再生」の体験
〇それと気付かずにやり過ごしてしまうことが多い
〇真の権威と偽の権威
〇修練者の死と再生+親の死と再生の体験
〇象徴としての親殺し=親の生き方そのものの批判
〇死→再生、つながらねばならない
〇再生の道は長く困難である
〇自立と孤立、孤立を自立と錯覚している
〇自立した人間同士のつき合い(交流)
〇自分でコントロールできない身体のはたらき
〇性に対する倫理観の変化
〇基本的安全感→家庭内で得られない→他で求める→レベルが心理的に低下→身体接触→性的関係→一時的な快感や安心感→深い孤独感や悲哀感
〇母子一体→分離・固体化→異性との関係
〇母なるものからの母子分離
〇社会(拡大された母なるもの)の同一化によって行為→母子分離できていない
〇母子分離段階の在りよう
〇男女の在り方の変化
〇性への衝動と性への恐れ
〇板挟みになり苦悩することが必要
〇大人になる=男になる・女になる
〇母とのつながりを確かめた上で離れる
〇アルコール・薬物に耽溺=母子一体感に相応する安心感
〇子どものころの世界観は仮小屋
〇仮小屋を壊して本屋を作る
〇 本来は内的なものが外界の存在にぶつけられている
〇青年たちのこころの亀裂が深い
〇こころ、からだ、第三領域(たましい、神のような超越したものの存在)
〇友人との関係
〇個性の在り方を自覚
〇異なる生き方を理解し、評価する
〇友人関係
子ども→偶然的な要素が大きい
大人→自分の個性との関連において、自らの意思で選ぶ
〇自分という存在を認め許容してくれる
〇関係の緊密さ≒影の共有
〇恋愛=異なる存在の合一
共通の要素→関係の安定、発展性のなさ
相反する要素→発展の可能性、離反の傾向
〇恋愛→思いこみ、ひとりよがり
〇生じたすべての事象を「わがこと」として引き受ける力=大人になるための条件


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