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高級食パンはインバウンドニーズに応えられるのか

こんにちは。
全国のパン屋さんを巡っている冷凍みかんです。

先日、パン屋さん巡り219店舗目としてランチに訪れた「セントルザベーカリー(CENTRE THE BAKERY)銀座店」のご紹介。
有楽町にある、大人気の高級食パン専門店です。
店内はインバウンドの方々で賑わっていたので、ただのパン屋さん紹介だけではなく、「インバウンドビジネスから見た、高級食パン」についても考えてみました。

CENTRE THE BAKERYは、人気のブーランジェリー「VIRON」が手がける老舗の高級食パン専門店。
食べログの「パン百名店 」を何度も獲得し、今も銀座エリアのパン屋ランキング1位。
2013年に銀座に一号店をオープンし人気を博してから、各地に店舗を展開しています。
高級食パンは近年、最盛期に比べると下火になりつつあり、閉店が、あいついでいますが、こちらは老舗。というか、高級食パンブームの火付け役の部類に入る。オープンから10年間あまり、高級食パン専門店の中では十分長続きしている方だと思います。

カフェに入ると、数々の食パントースターが。

平日・木曜日の13:30。
食パン受け取り口、カフェ入口は隣合って別々のドアとなっていますが、どちらも2〜3人並んでいました。

今回は併設のカフェで、高級食パンのサンドイッチをいただきました。

急いでいたので、「早く出るメニューはなんですか?」と聞き、たまごサンドを注文。
具材のあたためが不要なメニューは比較的早いらしい。
10分くらいで来ました。

食パンは3種類あって、サンドごとに使われている食パンの種類が違いました。たまごサンドは何ていう種類の食パンが使われているか…忘れてしまいました、、、
3種類は確か、使っている小麦の種類や、製法(湯種製法とか)が違うということがメニューに書いてあった気がします。

たまごサンド 1,100円(税込)

かじりつくと溢れるの必至なほどぎっしり詰まったたまご。
具材のゆで卵は大き目で、しっかり卵の味がします。
マヨネーズより、卵の黄身感がしっかりきいています。
ふわっふわの食パンの甘味、香りと、ほんのりしょっぱいたまごが合います。

おしゃれなフライドポテトと、パンの耳が添えられています。
パンの耳は、どのサンドイッチを頼んでも出てくるみたい。
店内のトースターを使って、トーストすることも可能です。
耳を廃棄しないの、エコでいいですね!

サンドイッチを頼むと、パンの耳が別添えで着いてきます。お好みでトースト可能。

サンドにかじりついてお皿の上にあふれ落ちたたまごを、耳でくるんで食べるのがおすすめです。

カリッと焦げ目がついて、香ばしい。
私はトーストした耳の方が好み。

平日のお昼だからか、店内の8割は外国人観光客のお客さん。
欧米、アジア、中東、いろんな地域の言葉が飛び交っていました。

ラクレットチーズがけのサンドイッチを注文し、店員さんが目の前でラクレットを溶かしサンドにかける様子を動画撮影して楽しむインバウンド客の方も。
いやはや、パフォーマンス性があるレストラン、思い出に残るからいいですよね。

店内にはラクレットチーズの香りが漂う

ざっと見渡したかんじ、一番人気は、「セントル トーストセット」という3種の食パン食べ比べ。
お店の入り口に置いてあったいろいろな種類の食パントースターから好きなものを選んで、席で目の前でトーストできるらしい。
ジャムやバターなどの付け合わせと一緒に運ばれてきて、3種の高級食パンを食べ比べできる。トースト前後の食べ比べもできる。
うーん。セントル ザ・ベーカリーは、体験型メニューを設計するのがお上手。
これはインスタ映えするし、動画撮ってシェアとかしたくなるよね。
だから、外国のお客さん多いのかな??

メニュー表でも、3種食べ比べがお店の一押しと書かれていました。
私もこちらにトライしたかったけど、時間と胃のキャパの都合で断念。。

3種食べ比べのほかには、1~2人で惣菜系サンドとフルーツサンドやフレンチトーストを頼むお客さんが多かった印象です。


で。
気になったのが、食べ残しちゃう問題。
ごちそうさました後の席に、けっこう食べ残しが目立ちました。
1スライス500円以上する高級食パン…悲しい気持ちになります。。
特に、海外のお客さんのお残しが目立った印象。(しかも、けっこう大胆に残す…泣)

残されてしまう高級食パン…

高級食パンって、普通の食パンと比べて
砂糖や生クリーム、はちみつを贅沢に使っていて甘いのが特徴。
だから、やっぱりこればっかり食べ続けはできないよ、飽きちゃうよ、段々しつこく感じてきちゃうよ、っていうことなのかな。

特に観光客の場合は、いろんな日本のグルメを食べ歩きたいだろうから、胃のキャパを他のジャパニーズグルメ用に空けるべく、残すのだろうか。
旅行中は財布のひも緩くなるから、「高いから全部食べよう」というケチケチ精神も控えめになるだろうし…

ミニサイズやハーフカットで食べ比べできるメニューとかあればいいのに。。

ここで私は、「そもそも高級食パン、なんでこんなに海外の人に人気なんだろうか。」と考え始めました。

よく考えると、高級食パンって、日本独特。
国内では一時期大ブームになった後、様々な高級食パン店が閉店ラッシュに見舞われましたが、海外進出がなされているみたい。

YouTubeやネット上でいくつか海外からの反応を見てみると、
「こんなにふわっふわでやわらかくあま~い食パンはめずらしい。とてもおいしい。」と高評判。
確かに、海外の食パンって、ボソボソしているイメージ。
それか、本格的なパンだと、大体はハード系だったりパイやデニッシュ系。

ラーメンや焼き肉、焼餃子などは
「和食」じゃないけど「ジャパニーズフード」として外国人から大人気。
日本の伝統的な料理ではないけど、日本独特。
ジャンキーで、おいしい。

日本の「高級食パン」は「ジャパニーズフード」の仲間入りできるんだろうか。インバウンド向けマーケティングで成功できるだろうか。
私は日本人として、日本発のフードが海外の方に人気出てほしいと思う。
がんばれ、高級食パン業界!

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