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イギリスのコロナ事情:ロックダウン緩和を発表!最短で6月21日に平常通りの生活へ🤗【全文無料】

昨日、2月22日にイングランドの今後のロックダウン緩和スケジュールが発表されました。

今年1月5日からイギリス全土がロックダウンに突入し(ロンドンは事実上、昨年末から…)、およそ1か月半が経過しています。3回目のロックダウンということで、わたしのイギリス人の友人たちの多くもさすがにうんざりといった様子を隠し切れません。「あーあ、舞台を観に行ったりレストランで食事をしたりしたいなぁ」なんてメッセージが来たり💦

そんな状況ですから、規制緩和のロードマップの発表には大きな注目が集まっていました。上のYouTube動画はジョンソン首相による発表とそれに関する質疑応答です。ゆっくりでわかりやすいので、イギリス英語を聞いてみたいという方はどうぞ~♪

さて、具体的なロックダウン解除についてですが、以下の2つに関しては日付・内容とも確定しています

3月8日
・学校が再開。放課後の屋外スポーツも許可
・屋外で2人が会うことが可能(ピクニックなど)
・高齢者施設にて入居者1人につき訪問者1人を受け入れ可能
3月29日
・屋外(自宅の庭を含む)で2世帯または最大6名が集まることが可能
・ゴルフ、テニス、バスケットボールなどの屋外のスポーツ施設が再開
・自分のエリア外に移動することが可能
・親子が最大15名で屋外で遊ぶことが可能

その後のスケジュールは、内容は決まっていますが日付は未定。最短の日付は公開されているので、つまり状況次第でその日かそれ以降になります。

ステージ2(最短で4月12日)
・すべてのショップが再開
・飲食店のサービスが屋外のテーブルでのみ再開
・ジムやスパ、美容院、ビューティサロンが再開
・キャンプなど、自分の世帯のみが利用する国内の宿泊施設が再開
・子どもたちが屋内で遊ぶことが可能。最大15名の保護者も参加可能
・動物園、テーマパーク、図書館、コミュニティセンターが再開
・参加者が最大15名の結婚式が可能
ステージ3(最短で5月17日)
・飲食店の店内での利用が再開
・屋外で最大30名で集まることが可能
・屋内で2世帯または最大6名が集まることが可能
・参加者が最大30名の結婚式が可能
・すべての屋外娯楽施設が再開
・ミュージアム、劇場、映画館が再開(定員の50%などの制限あり)
・ホテルなどの宿泊施設に世帯で宿泊可能
ステージ4(最短で6月21日)
・社会的接触に関するすべての制限を解除
・冠婚葬祭の人数制限なし
・ナイトクラブが再開

このスケジュールを早いと見るか遅いと見るか。昨夜に行われた調査では、イングランドの成人のうち46%がこのスケジュールを「適切」と判断。26%が「早すぎる」、16%が「遅すぎる」という意見でした。全体的にはまあ妥当と考えられているようです。

ポイントは、ステージ2~4の日程が「5週間」ごとに設定されているという点。これは、規則が変わって感染者数の変化を確認するのに2週間、その後の重症化数・死亡者数の変化を見るのに2~3週間かかるから。つまり、順調に進まない場合には次のステージの実施日を遅らせられるという利点があるんですね。

わたしの視点では「6月に全面解除なんてけっこう思い切ったなぁ😲」という気がしますが、ここ数日でポジティブなデータが上がってきていたことはたしか。たとえば、1回目のワクチン(米ファイザー製と英アストラゼネカ製)接種後4週間で入院率が81%減ったという素晴らしいニュース。

ワクチン接種自体も順調に進んでおり、イギリスの成人の3人に1人が1回目のワクチンを接種済み。50歳以上の人+持病のある人は4月15日までに、その他の18歳以上の全員が7月31日までに1回目のワクチンを接種予定です。接種を担当する病院によってはかなり速いペースで進めているようで、わたしのロンドンに住む友人(30代。持病なし)はもう順番が回ってきたそう。

つまりこれからは、さまざまな規制緩和による感染拡大と、ワクチン接種の効果拡大が同時進行します。どのタイミングでどちらがもう一方を上回るのかというのがポイント。重症者・死亡者が一定以下に押さえ込めるようであれば、上記のスケジュール通りにロックダウン解除が実現できるでしょう。

さまざまな要素が重なっているので、現実としてそんな風にスムーズに行くかは政府や専門家も確信をもてないところ。だからこそ「各段階の緩和の日付は流動的」という点を強調しているんですよね。

しかし、一部の楽観的なイギリス国民は「じゃあ、今年の夏は海外旅行に行けるんじゃん!?」と大喜び。昨日のジョンソン首相による発表を受け、ホリデーの予約が急増しました😆

なお、不要不急ではない海外旅行に関しては4月12日までにまた政府から発表がありますが、海外旅行の解禁日は最短で5月17日としています。これを受けて、7月以降の予約が急増しているというのです。人気の行き先はスペインやギリシャ、メキシコなど。「ビーチではしゃいで、夜はお洒落なレストランやバーで過ごすねん!!」という意気込みが感じられます👙

今後、気になってくるのは「ワクチンパスポート」と呼ばれる、フライト利用時や国内の施設への入場時に使われる可能性のある「ワクチン接種の証明書」です。イギリス政府は「現在検討中」とのことで、また近々発表があるでしょう。

もう1つは労働者に対する収入の補償をいつまで続けるかという点。現在のところ、コロナのために一時帰休となっている会社員および収入が減った自営業者には通常の収入の80%ほどが補助されています。4月末まではこの補助の継続が決まっているのですが、少なくとも5月までは続きそう。ありがたい話です…。こちらも来週に正式発表されますので、またその頃に😌

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