まるで花の精✨ケンブリッジ大学でコリーンが季節の移り変わりを表現@帯結びプロジェクト🎀【全文無料】
前回から少し間が空きましたが、「帯結びプロジェクト」はゆるゆると続いています。「え、帯結びプロジェクトって何だっけ…?」という方は上の記事も覗いてみてくださいね!
さて、今回ご登場を願ったのはケンブリッジ大学で教鞭を執るコリーン。わたしは今まで、国籍を問わずずいぶんたくさんの博識な方々に出会ってきましたが、コリーンはその中でもトップ3に入るでしょう。何でも知っているだけでなく、非常に親切な人柄で多くの人に慕われています。いつかこんな人になりたい🥰
そして、大の日本好きでもあります。もう何年も生け花を習っており、今後は茶道にも挑戦してみたいそう。着物も大好きで、一緒に着物姿でお出かけすることもしばしば✨
親日家である一方、コリーンはイギリス人らしさの塊でもあり、ガーデニングを含めて自然が大好き。植物に関してもとても詳しいのです。そんな彼女がこの帯結びプロジェクトのロケーションに選んだのが美しい花々の下であったことは、何の驚きもありません。
こちらの写真は、ケンブリッジ大学ウルフソン・カレッジにて撮影。背景はイギリスで「ユダの木(Judas Tree)」とも呼ばれるセイヨウズオウ。キリストを裏切ったユダがこの木で首を吊って死んだと言われていますが😅ご覧の通り、赤紫の美しい花です。
そしてこちらは同カレッジ内の、今が満開の藤…!!扇で顔を隠すコリーンは、まるで花の精のような姿で溜め息が出ます。
彼女が考えたコーデのテーマは「イギリスの気まぐれな夏の気候」(笑)。ミントグリーンの色無地と、青っぽい帯揚げや帯締め、草履で、涼しくて灰色がかった、そして時に雨がちなイギリスならではの天候を表しています。そして、赤銅に近い色の帯で、イギリスの人々が待ち望んでいる夏の暑さを表現。扇子には今咲き始めたばかりのあやめを配しているところも実に粋。
春が終わり、夏へ向かう、まさにそんな風情ですね。赤い帯にこの色の着物というのはかなり意外な組み合わせですが、驚くほどすんなりと収まって、また帯の色柄を見事に引き立てているかと💓
コリーン本人からのメッセージを。
「着物への愛と写真をお友達と分かち合えるのは素晴らしいこと。たとえ実際には会えなかったとしても、私たちをつないでくれるのです。この帯がさらに特別なのは、元の持ち主である規子さんは友達の友達だということ。もしこの美しい帯が私たちを結び合わせることがなければ、お互いに名前を聞くことすらなかったでしょう。この帯を結ぶことで、私たちは結ばれます。はるか遠く、世界各地の友達との絆を感じられるのです。」
"Sharing our kimono love and pictures between our group of friends is wonderful, and connects us when we might not be able to meet in person, ever. This obi is even more special, because the original owner, Noriko-san, is a friend of a friend, and we would never have even heard each other's names without the exquisite obi connecting us. Tying the obi is tying us together, and I feel the bond across the miles, around the world."
コリーンは、この帯の元の持ち主である規子さん(わたしのお友達)が、藤の名所にお住まいだということを知りません。なのに、この帯の撮影場所として藤の花の下を選んだということがなんとも不思議だな、と思うのです。
さて、帯はいったんわたしのところに戻りますが、今度はどうやらヨーロッパ大陸の方へ向かうようですよ。また、もう1人の素晴らしい女性がこの帯の到着を待っていてくれます。どうぞ次回もお楽しみに🥰
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