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編集者とはミニマリストである
先日、『エッセンシャル思考』という本を読んだ。私がこれまで読んできた本の中で、最高の本だったので、まだ読んでいない人は絶対に読んでほしい。
その本の中には「編集」という章があり、まさにこれは私の仕事のことだ!と思ったので、一部抜粋しながら感想を残しておく。
編集は、エッセンシャル思考の技術である。不要なものや余分なものを容赦なく削り、作品の本質を取り出す仕事だ。
(中略)
言い換えれば、すぐれた編集技師は、重要なものが嫌でも目に入ってくるようにするのだ。余分なものを排して、見るべき要素だけを観客に提示するのである。
編集の技術は、ただ減らすことにあるのではない。減らしながら、価値を増やすのだ。すぐれた編集技師は、余分なものを削ることによって、そのプロットや世界観やキャラクターをいっそう際立たせる。
編集は何かと何かを掛け合わせるように語られることが多い。たしかに企画を考える際には既存ものを複数掛け合わせるときもあるが、そうしてできたコンテンツの中で何を際立たせたいかを考え、それが際立つように余分なものを削ぎ落とす。それが編集者の仕事なのだ。
また、編集の4原則も紹介されていたので、忘れないように書いておく。
削除する
凝縮する
修正する
抑制する
上記をわかりやすく言い換えると、
余分なものを取り除く
少ない情報でより伝わるような言葉を選ぶ
間違いを直す
手を入れすぎない
「書くことは人の仕事だが、編集は神の仕事だ」
これは編集の仕事がすごいということではない。それほど執筆者とは違う視点で文章を見る必要があるということだ。
「なるべく少ない言葉でより多くの価値を伝える」ことを肝に銘じて、これから編集者として仕事をしていきたい。
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