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インドの映画館事情

映画を観てきたので、インドの映画事情について書こうと思う。

今日は日本で話題になっている『天気の子』を見てきた。なんとまあ、デリーの映画館で日本の映画が見ることが出来るのだ…!

天気の子の感想は、観てない人もいると思うので「小栗旬がかっこいい」、「東京が忠実に描かれていたので東京に帰りたくなった」くらいにとどめておこうと思う。

私が行ったのは、大学のすぐそばにあるDLF Promenadeというショッピングモール内にある映画館。写真を見ていただければわかると思うのだが、高級感がすごい…!

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この映画館で、天気の子のチケット1枚350ルピー(533円)。席はふっかふかで軽くリクライニング出来るし、音質ももちろん良い。

インドにはもちろんもっと安い価格で映画を観ることができる大衆的な映画館もあるのだろうが、私は行ったことがない。安全面を気にせず映画を観ることができるので、多少高くても良い映画館に行くことをお勧めする。

映画の前のCMは、日本は未公開の映画の予告が多いが、インドはスマートフォンや家電のCMが多かった。ショッピングモールに来るような富裕層がターゲットだからだと思われる。

続いて禁煙促進のCM。結構グロテスクな映像だった(口腔がんの口の様子が映る)。映画の途中で喫煙シーンがあるたび、「Smoking kills」とスクリーンに出てきた。

映画の直前には、みんなで起立して国歌を歌う。スクリーンにはインドの国旗が表示される。インドの国歌は州の名前や川の名前が出てきて、「インドに勝利を」といった内容である。私はこの歌を聴くたびに、インドは独立を勝ち取った国なのだなあと身が引き締まるような気がする(インド人がどんな気持ちで歌っているのかはわからないけれど)。

本編が始まり、半分くらいたったところでINTERVALが入る。インド映画はご存知の通り歌や踊りがあってめちゃくちゃ長いので、途中で15分ほどの休憩が入るのだ。これは海外の映画にも適用されるようだ。インド映画はINTERVALを見越して良い盛り上がり具合のところでINTERVALが入るようになっているのだが、海外映画だと本編の途中でぶちっと切られて休憩になる。

映画が終わると、インド人はエンドロールを観ずにさっさと出て行ってしまう。日本では長いエンドロールがあって私はそこで感傷に浸る派なのだが、インドではすぐに照明が明るくなってしまうので少し物足りない。エンドロールも日本よりずっと短い。ぐずぐずしていたら映画館には私たちだけになってしまった。

インドの映画館事情はこんな感じだ。日本の3分の1くらいの価格で高級感がある映画館で映画を観ることが出来るので、私はインドの映画館が大好きだ。

そして天気の子についてだが、日本のものがインドで歓迎されているのはすごく嬉しい。新しくデリーにできたユニクロ(今度また記事にしようと思う)もそうなのだが、日本の製品は質がいいものとして認知されている。

これからもっと日本映画が、映画大国インドの映画業界を盛り上げてくれたらいいなあと思う。




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