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「相談するにも力がいる」 今日のゆりりん2020.12.10

「相談するにも力がいる」
今日のゆりりん2020.12.10

コロナはチャンス!
楽しく仕事していますか?
特定社会保険労務士
西垣裕里(ゆりりん)です。

今日は、
1、 淺野高宏他著「新型コロナウイルス対策!職場の労働問題Q&A働くものと企業を守る」旬報社 2020
2、 森島大吾監修「事業者必携 入門図解テレワーク・副業兼業の法律と導入手続き実践マニュアル 三修社 2020
<引用:気になったキーワードなど> 
・権利を適切に実現
・メリット・デメリット
<読んで考えたゆりりんコメント>
2020年は、
ホントにコロナの年になってしまって
私も使命感だけで仕事をしてへとへとになり、
感染リスクのストレスと窮屈さにイライラし、
とにかく日常が変わった。
企業で働くひとの環境も変わった。
休業させられ、
(皆一斉に休業し痛み分けというより、
一部の非正規職が。)
給料は下がり、
ボーナスも減り、
解雇や雇い止め、
内定取り消しなど、
コロナさえなければ起こりえなかったこと。
ワークシェアリングという名の出向が、
雇用調整助成金の対象に。
仕事ならなんでもいい訳ではない。
仕事は、
その人のアイデンティティそのものだ。
人手不足の企業へ出向させ、
働かせればいいものではない。
私が、労働基準監督署労災課で
仕事をしていたときも
同じような事案があった。
労災事故に遭い、
休業を余儀なくされ、
休業補償給付を受給しつつ生活していたが、
後遺症もあり、もとの仕事をすることが
できなくなった。
それでも、
元の仕事でなくても
仕事ができると労働基準監督署が判断すれば、
休業補償給付が停止される。
仕事は、その人のアイデンティティ
そのものではないか。
だから、この仕組みに納得できない。
あと、肉体労働しかできないひとが、
事務仕事ができるわけがなく、
逆も然りだ。
ただ、コロナのおかげでいい動きもあった。
テレワーク、
フレックス制、
副業、
兼業、
フリーランス、
私は、どれも賛成だ。
デメリットばかり強調されるが、
双方にメリットもある。
損したと思うことばかりでもない。
その気になって、
始めるかどうかだけ。
ノウハウは出尽くしている。
私が、労働基準監督署で、
労働相談を受けていた時も、
「裁判のまえに、あっせんという方法もある。」
と提案しても、
ただ聞いてほしいだけという人が多い。
もちろん、申請は義務ではないが。
ただ本人申請のため、
誰かがその人の解雇を
自動的に無効にしてくれるわけではない。
労働基準法違反の申告も然り。
そして、
当時も今も情報格差を感じている。
Q&Aの方の本は、
YouTubeで動画も見ることができるけど、
ちょっと全部見るには、長い。。
本来であれば、
行政が、国や自治体の予算で
救済するべきことにはずではないか。
申請主義になってから、
その弊害も出ているが、
パターナリズムや差別・蔑視と
いう欠点にもどることのないようにしたい。
現在の課題として、
行政からの文章が多すぎるし分かりにくいなど
情報にアクセスできる人が限られている。
また、
当事者に当然の権利主張や意思表示
をするための力が足りない。
もちろん情報を取りに行くにも
力がいる。
相談するにも力がいる。
最後に、
私は雇用維持を当たり前と思い、
雇用調整助成金の申請手続きをしたが、
そう思う企業ばかりでもない。
もちろん申請は義務ではないが、
それによって労働者にしわ寄せがいき、
生活がままならないのだとしたら、
行政や政治家はいらないのではないか。

なんとかコロナ第3派も
乗り越えたいものです。
そして、
コロナをチャンスに
働く意欲のある女性の活躍のために、
所定労働時間に仕事が終わる働き方の改革を
人事評価制度と賃金規程とともに
見直しませんか?
雇用調整助成金の申請の際も
勤怠記録とか給与明細書が
きちんとしていると
申請がスムーズです。
コロナを機に
日頃の労務管理の見直しを
お勧めします。
お気軽にお問い合わせください。
このコロナ第3派を
何とか乗り切りたいものです。
雇用調整助成金を活用して
雇用維持努力をしても
優秀なひとは他者へ再就職するという
ジレンマもありますが、
これまで
雇用調整助成金を活用するまでもなかった事業者も
この第3派も大丈夫とは限りません。
コロナは災害。
企業は人なり。
活用できるものはしっかりと活用して
踏ん張りたいところです。
特例措置も来年2月末まで
延長になりました。

ゆりりん社会保険労務士事務所
SDGs 目標5
「職場のジェンダー平等を実現」
特定社会保険労務士 西垣裕里


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