見出し画像

7RULES(セブンルール)〜3.自己開示からはじめる〜


小学生〜大学生、大学講師の方などを対象に学びの場づくりを行なっているわたし自身の、大切にしているルール。

今までルールとして意識せずにやってきたけれど、場への在り方をアップデートし続けながら、それでも残っている大事なことをここで敢えて言語化してみようと思います。

(やってみよう!となったキッカケはこちらに)
https://note.com/yuririn_okinawa/n/n3eb5dd8ce4c4


RULE3.自己開示からはじめる

3つ目のルールは、自己開示。
約7年前の大学1年生の夏休み中、プレゼンテーションの研修に参加した際に知った「自己開示」という言葉。
魔法がかかったように、自分の気持ちや考えを出すことが面白くなり、たくさん表現することができた衝撃の研修は、わたしのハタラクを形作ったキッカケの1つです。

その時から「こんな場をつくれるなんて凄い!」と、学びの場づくりのプロになることを目標にしていました。私自身の自己開示は、少しずつ積み上げてきた実践の中で、ブレずに大切にしていることです。

画像2

◆「どんな人?」を知ることで安心できる

初めて会う人と話をする時、相手がどんな性格で、どんな人生背景があって、どんな思考の持ち主なのかがすごく気になる。
私の場合は「気になる=興味がある」というポジティブな意味合いだけれど、人によっては「素性がわからず不安、あやしい」という意味合いで気になることもあるわけで…。

場をつくる人として、信頼できる人だと認識してもらうことは本当に大切で、それが良い時間をつくれるかの決め手だと感じるほど。
ほとんどの人がそれを理解しているからこそ、はじめましての時には自己紹介が当然のようにされているのだと思います。お互いを知ることで、安心感を持って関わるための土台を作っているイメージです。


◆自己紹介をしないワケ

信頼関係を構築するためにも知ることが大切だと言ったけれど、自己紹介ではなく、自己開示である必要がある。

小学生に入学してからずっと、新学期にはクラス全員の自己紹介が定番。一人ひとり自分の番になったら起立して、名前、好きな食べ物、部活、趣味や特技などなどを発表する。

お互いを知るための情報として伝えることは良いけれど、正直退屈で名前すら覚えられないこともあって、緊張する割には仲良くなるキッカケにはならないのが勿体ない。ただ、その場に居づらい空気がむ〜んと流れていたことを覚えています。

わたしが3つ目のルールに挙げた、自己開示。
自己紹介と決定的に異なるのは、「感情・思考」を含むということ。

自己紹介では、事実としての情報だけが並べられることがほとんど。肩書きや年齢を言われても、どんな人かは分からないし、覚えられるほど興味も湧かない。
関係性づくりのスタートとして大切な自己紹介なはずなのに、人前で話すことが苦手な人だと、立ち居振る舞いや表情の硬さが取っ付きにくい印象を与え、敬遠される要因にもなりかねない。
(なんてことだ!!!)


◆いいとこいっぱい自己開示

自己紹介をせず、自己開示をするとどうなるか。自己開示の方法&こんな効果があった!という私の経験を簡単にまとめました。

画像3

--------------------------

⚫︎呼んで欲しい名前を伝える
氏名とともに、呼んで欲しい名前を伝える。ニックネームに思い出があればそのストーリーを伝え、この呼び名が良い理由があればその思いを伝える。

どんな距離感で関わろうとしているのかを意思表示できる!
呼び捨てしやすいニックネームだと近い距離感で話しやすくなり、フラットな関係性になりやすい。「〇〇さんと呼ばれています」など少し距離感を取れるような呼び方を提示することもできます。
わたしのつくる場では、フラットな関係性構築を目指して「さん付け」しなくて良い名前にしてもらうことが多いです。

⚫︎第一印象で他己紹介
参加者同士でペアになり、第一印象をもとにお互いの紹介をし合う。プロフィールを当てるゲームではなく、あくまでも勝手に受け取った印象で作り話をするイメージ。
本当は初対面だけれど、あたかも「ふたりは大親友で何でも知ってます!」というテンションで話すと盛り上がります。
紹介するのは、「出身地、好きな食べ物、趣味、休日の過ごし方、今の悩みetc…」なんでもOK。最後は本人に答え合わせをしてもらい、自分が相手に与えている印象を振り返って、感じること・思ったことをフィードバックし合います。

→見た目で分かる情報(服装や立ち居振る舞い)だけで受け取った印象を伝え合うことで、本来の自分と与えている印象のギャップが分かる!
「スポーツが上手い人に見られるとは思ってなくて、少し嬉しかった」「雰囲気だけで長男だと伝わっていることに驚き」など、フィードバックの中で今の気持ちを話すことができ、自分の感情や思考を伝えるためのウォーミングアップになります。

⚫︎少し必死になる遊び(ゲーム)をする
「言う+手を叩く」を組み合わせた複雑な動きの遊びをしたり、相手と一言一句を合わせるゲームなど、楽しみながらも少し必死になるようなことをします。

「間違えそう」「難しい」と感じる遊びをすると、夢中になる中で素の姿が垣間見え、よりお互いの人間性を感じる。
間違えたくないと必死になる人もいれば、難しいことを楽しむ人、相手よりは上手くやりたいと競争心を持つ人など、一人ひとりが遊びの中で感じていることが露呈しやすい。遊んだ後に、お互いが何を考えながら取り組んでいたか?を振り返る中で、「実はこう思いながらやっていた…」と感じたことをシェアできる。
見せ方をコントロールする余裕がない状況をつくることで、「こんな自分も出しちゃっていいのか」「強面な顔だけど、案外遊びに夢中で子どもっぽいな」など自他を受け入れることを心地よく感じられる

--------------------------

自己開示の方法・効果はまだまだたくさんあるけれど、ワークショップのネタ集は別の機会に公開します!


◆伝える・受け取られる成功体験

大人数が集まる研修やワークショップでは、周りの人と比較したり、正解・不正解を気にしたり、その場における自分の位置を気にしがち。
本題に入る前に自己開示に繋がるワークを取り入れることで、「自分の感じ方・考え方は受け取ってもらえる。無理に他者に合わせず、自分らしくこの場に居ていいんだ」と思ってもらえる環境づくりに繋がります。
一番初めに「伝える・受け取られる成功体験」を重ねることがとても重要だと思っています。

画像1

たくさん利点はあるけれど、「わたしのことを知って欲しい!」という目立ちたがり屋な一面と、「一人ひとりのことをもっと知りたい!」というわたし自身が持つ他者への興味が、このルールを大事にする理由だったりします(笑)

この記事が参加している募集

自己紹介

習慣にしていること

サポートしていただくと、やる気が爆発します!(笑)甘いものを食べながら、言語化頑張りますので、応援してもらえると大喜びです✌︎('ω'✌︎ )