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【短編小説2】ブラジャー&ショーツセット(2,750円)

全然趣味じゃないブラを友達とノリで買ってみた。

水色のフリルの、セーラーマーキュリーみたいなブラ。
カップが厚いので、Eカップの私がつけると大胸筋のようになってボディビルダーみたいになってしまう。

男の人ってブラの価値がまっっっっったくわかっていない。
効きブラしたら全戦全敗だと思う。
あんたがこの前ベッドの外に放りなげたカラシ色のブラは、ワコールで9,000円したんだぞ。
そのショーツは4,000円だし。
誕生日に心機一転で買ったのに。
その次につけてたピンクのブラは少し安くなったけど、それでもブラだけで3,000円、ショーツは2,000円よ。

別に敬えとか手を合わせて拝めとか言っているわけじゃないのよ。
その場のノリもあるからね、ゆっくり畳むのも違うなと思っているわ。
私が言いたいのはね、普段褒めないくせに趣味じゃない安いブラを褒めるなってことよ。
可愛いって言われたら、次から似たもの買っちゃうじゃない。
会ってないときこんなブラ、絶対につけないのに。


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