餃子ガチ勢
餃子がガチで好き。
餃子に関しては幼い頃から英才教育を受けてきたと思う。
両親は実家の事業が傾いたら餃子の移動販売を始めようと本気で考えていたし、餃子の焼きムラが出始めたときには業務用のガスコンロにしようかと話し合っていた。
(幸い、今のところどちらも実行されてはいない)
旦那が初めて実家へ挨拶に来てくれた日も、餃子を振る舞ってくれた。
母は「ごめんなさいね、ちょっと焼き場を離れられなくて」と言ってあまり話ができなかったが、めちゃくちゃに美味しい餃子を出してくれた。
両親はどこかで聞いた美味しい餃子の作り方を片っ端から試し、レシピの改良を重ねてきた。
餃子の包み方も独特で、具材をむっちむちに入れる。こうすることで焼き面が広くなりカリッと焼き上がるそう。
小学生の頃から餃子を包むのを手伝ってきたが、これに関してはかなり厳しかった。
やはり具材の量が多いと皮が破れてしまったりヒダも入れづらくなり包みにくい。少しの量にして綺麗に包むと本気のダメ出しを喰らった。
父は「ケチくさいことをするな」
母は「それで美味しいとでも思った?」とサラリと言う。
だから私の餃子はこう。
細長く高さを付けて具材を盛り、2箇所くらいヒダを付けたらそのスペースに具材を押し込みながらぎゅうぎゅうに入れていく。
学校の調理実習で餃子を作ったときに皆に驚かれた。でもこれが美味しいと思っている。
昨日と今日、餃子を作った。
2日続いた理由は、旦那もガチ度が上がってきているため「せっかく両親が最高のレシピを受け継いでくれたのだから、より高みを目指さないか?」と提案してきたからだ。
やろうじゃないか。
今日はこの具材を入れて作ることにした。
ソーセージ(シャウエッセン)
サテトム
明太子
チーズ
まず気になるであろうサテトムから紹介する。
これはベトナム旅行で買ったお土産で、すーーーーごく辛くてエビの味もするエスニックな調味料。ニンニクも入ってるみたい。細かい味が分からないくらい辛い。
あとはカロリーが20gで55kcalなのかなってことしか分からない。でもなんか餃子に合いそうだからメンバー入りさせた。
合計50個くらいかな?作った。
(ハードル上がりきったところで普通すぎる餃子ですみません)
結果は、チーズが一番美味しかった。コクが出る。なんでもかんでもチーズを入れればいいってもんじゃないけど、餃子にはかなり合うんじゃないかと思った。
あと、サテトムもなかなか良かった。具材の上にサテトムを乗せて包んだのだが、口に入れた瞬間に香りが広がる。サテトムの弱点である辛すぎるというところが一旦封じられて、初めてニンニクやエビの風味を感じることができた。そして噛めば具材と混ざりラー油のような役割も果たす。美味しい。
明太子とソーセージは論外だった。明太子はうちの味に全て打ち消されて味がしないし、ソーセージはこれじゃなくてボイルして食べた方が持ち味を活かせる。
レギュラー入りするものは見つからなかったが、サテトム餃子とチーズ餃子を作り一緒に食べる組み合わせはアリかもしれない。
次回は食感に着目して、筍や海老などを入れてみたいと考えている。各々が研究、鍛錬し、コロナの騒ぎが落ち着いたら実家で大試食会をしたいと思う。