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出産。

世界が変わった日の前日、変化が訪れる実感が湧いてきて。

きっと今までの日常が新しいなにかと取り変わってしまうんだと分かったら、涙が止まらなくなった。

それだけ今の生活において幸せであったことを実感して、もっと涙がでてきた。


世界が変わった当日、20時間ほどにもわたる病院での難産。

促進剤やら人工破水やら、いろんな種類の麻酔も試した。

結局疲れ果てた挙句、帝王切開で出てきた新しい家族は、最初は自分の子供、なんて感覚はなくて。

でもやっぱりなぜか、有り難くて涙がでてきた。


世界が変わったその日から、お腹の中にいたあの時は想像できなかったけど、今思い返してみると、この子が中にいたんだな、と納得できる。

妊娠、出産と想像以上に痛くて、苦しくて、生々しくて。

でもとても美しい経験だった。

これが人生なんだなぁって、しみじみ思う。

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