20、我が子でも男しか価値は無い夫とその両親

夫の昔話をした時のこと。夫には女兄弟がいる。そして、小さい頃の親の不満を延々と話していた。「俺の親はだいぶん変わってる。俺が生まれる時父は仕事をそっちのけで病院まで駆けつけてくれてたらしいけど、姉貴が生まれる時は、初めての出産だったのに顔を見にすら行かなかったんだよ。」とりあえず男尊女卑な親らしい。これを聞いて、古風なのか何んなのか、やっぱりおかしな家族だなと感じた。そして案の定、夫の実家へ顔を出しに行った時、お姉さんの家族も来ていて一緒に円卓を囲んでご飯を食べている時のこと。私の子供とお姉さんの子供が一緒に遊んでいるのを見て、義父が言った。「おい。〇〇くん(私の子供)、〇〇くんは内孫だからな!この先もずっとうちの子だからな。おじいちゃんに何でも言っておいでな。△△くん(お姉さんの子供)は外孫だからな、うちの子では無いからなぁ。家を継ぐのは〇〇くんだからな!」と、お姉さんの旦那さんのいる前で堂々と話し出した。…え?内孫とか外孫とか、…それよりも義父の家はそんなお家柄が格別なわけでも無いのに、そんな事とをお姉さんの旦那さんや子供達の前で話す義父の神経が理解できなかった。とにかく古風という次元を通り越している。私はそんな価値観に虫唾が走った。“嫌だ!こんな家系を引き継ぐとか、子供達はどうなっていくんだろう…絶対嫌!“と。それなりの家柄で引き継ぐ格式あるところならまだしも、そもそも心に思っていても人前で口にしているのがその人の人格の現れだなと、本当に嫌気がさした。そして、夫も実は同じような価値観を持っていることを後に知る。子は親に似る。どこかでこの連鎖を断ち切らないと…。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?