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三線のはなし

『三線のはなし』って本があるわけ。琉球芸能研究家の宜保榮治郎先生の著書で、これがとにかく面白い!三線にまつわる話とか開鐘(ケージョー)って呼ばれる「ストラディバリウスもびっくり!」の名器の話とか。ドキュメンタリーなんだけどファンタジーあり、サスペンス?ありで。三線習い始めたときに図書館で借りてきて読んだら面白くて「これ欲しい!」ってなった。でも調べたらすでに絶版になってて、沖縄本扱っている知り合いの古本屋にも無くて。聞くと人気の本で「入ってもすぐ売れちゃう」って。値段も定価は1000円弱だけど、今はその3倍以上になってるって言うから、読みたくなったらまた図書館から借りればいいかと思ったわけよ。それでも定期的にその店や他の店覗いたり、古本市とか古本フェアでも探したりして。本当に面白いから一度読んでみて。三線弾けなくても関係ないから。

探し始めてから2、3年経ったかな?たまたま那覇市内の古本屋を歩きながら見つけて。「ここ入ったことないなあ」ってふらりと入って、いつものルーティンで一応探してみたら・・・あるわけよ!『三線のはなし』が!しかも新品みたいな美品。手にとって・・・古本って大体背表最後のページに値段が書いてあるからそれを恐る恐る見た・・・390円!いやいやいやいや、もう一回見た!3900円の間違いだろう・・・390円!でもこれってレジで「これ間違い、本当は・・・」のパターンやっさーって思って。あるからそういうの、意外と。で、いざレジへ。おじさんが本の後ろの値段見て「これは・・・」って言うから、あーあやっぱりなってなったその瞬間!「10パーセントオフで350円ね」って!安くなった!それでもでーじ感情抑えて小さな声で「ありがとうございます」って言って、支払い済ませて早々と店出たよ。いや、ちょっと走ったかも。こんな事もあるんだねえ、うれしかったなあ。これ古本の神様と三線の神様、どっちからのプレゼントかね。ん?「それは古本屋のおじさんさ」て?やさ、だーるね。

じゃあ知ってる三線のはなしをひとつ。スタジオエンジニアしてる先輩の話。沖縄民謡の大御所のレコーディングで「先生、三線のKeyは何ですか?」て聞いたら先生「木はクルチ(黒木)てー」って。分かる?


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