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ウズベキスタン Diary  「旅の始まり」

中央アジアのウズベキスタンへ、夫と一緒に旅に出た。

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期間は2019年10月4日〜10月10日の1週間。

旅に出る直前まで、9月にあった個展に向けて身も心も捧げきっていた私は、楽しさも苦しさも反省もどんどん押し寄せてきてもうヘロヘロだった。この個展が終わったら絶対に旅に出る!と決めていたものの、個展が終わるまではフライトを取る余裕すら無かった。それに加えて、旅慣れている夫も長期海外出張が決まっていた為忙しい。結局出発一週間前に全てを決めて、慌ただしく旅立つ事になった。

そもそもハワイに行こうという話だったのだ。

夫は開発コンサルタントなので、仕事でいわゆる途上国と呼ばれる国に行く事が多い。その反動か、OFFの時は何でもスムーズに進むリゾートとか自然の中でゆったりしたい派。ほぼハワイに決まりかけていたのに、私がウズベキスタンを知ってしまったから、「今ウズベキスタン に呼ばれてる!凄い情報が集まってくる!」とか言って、ガイドブックを買って半ば無理矢理ウズベキスタン 行きを決定したのだった。

行きたい国はいくらでもあって、何処でも選べる。こういう状態が大好きで、出来る事ならこれからの人生、少しでもこういう時を作り出して行きたい。日程は私と夫の仕事を照らし合わせると、この一週間しかないね、という時だった。


何でいきなりウズベキスタン なのか

今思うと、ウズベキスタン に興味を持つきっかけは、大好きなアパレルブランド「mame kurogouchi」のデザイナー、黒河内真衣子さんが2014年にウズベキスタン を旅した時の写真をinstagramにあげていたのを見たのが最初だった。

青が印象的なモスク、スカーフを巻いた女性達、何だか凄く惹かれるけど、その時はその場所がウズベキスタン だとは知らなかった。

次のきっかけはたまたまぼんやりと眺めていたネットの記事だった。世界一周から帰ってきた人にインタビューをするという内容で、何処が一番おすすめですか?と聞かれたその人は「ウズベキスタン」 と答えていた。その記事に添えられていた写真がヒヴァの写真で「あれっ?この風景、なんか見た事ある??」と引っかかった。すぐにウズベキスタン を調べてみると、何年も前に見たinstagramの写真が浮かんできた。

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ヒヴァの街を高いミナレットから見下ろした写真。私がネットで偶然見かけたのも、こんな風景だった。)

ウズベキスタン かぁ・・・

中央アジアは今まで全く候補に無かった。だから知識もないし正直、地球の何処らへんにあるのかさえ、よく分かっていなかった。

だからこそ、もう考え出したら止まらなくなってしまった。

30歳になる時に旅したマレー半島で、イスラム建築に出会ってからイスラム美術をもっと知りたいという気持ちもあった。モスクなどに見られる何処までも続く幾何学模様は、瞑想や祈りそのままで、またその世界に浸ってみたかった。

ウズベキスタン を旅する時は、主に右回りと左回りのルートがあるらしい。私達は首都タシケントの空港についてから、左回りのヒヴァ→サマルカンド→タシケントというルートにした。(残念ながらブハラは今回はパスする事にした)

タシケントからヒヴァに行くには、ヒヴァの近くのウルゲンチまで飛行機で行き、そこからタクシーで移動するのが一般的だ。でも直前だったためにフライトは満席で、ルートを考え直さないといけないかな・・・と落ち込んでいると、夫が

「ウルゲンチのちょっと先にヌクスっていう空港があるみたい。ウルゲンチから車で1時間くらいしか離れていないみたいだから、ヌクスまで行ってそこからヒヴァに向かうのはどう?」

と提案してくれた。ヌクス?・・・・調べてみると、ヌクスはカラカルパクスタン共和国というウズベキスタン 内にある自治国の首都らしい。

初めて聞く国名、非現実的でいかにも旅って感じでワクワクする!面白そう!決まり!!

そんな風に自分の楽しそう!という感覚と、限られた日程の中での現実的な交通手段などを組み合わせて、予定を組んで行った。カラカルパクスタン共和国はとても心に残る場所だったので、フライトが取れなかったという、一件マイナスな要素がもたらしてくれた有難い偶然だった。旅では、こういう事がよくあるように思う。


次回からは、現地で毎日なんとなくつけていた日記と写真を載せたいなと思っていいます。旅から帰ってきて今、あっという間に冬になりつつあり、もう次の個展の準備に追われる毎日だけど、時間を見つけてはここに書いて自分の為にも残して置きたいな、と思う。それはこの旅がこれからの自分の作品にかなり影響を与えそうな予感がするから。

今までぼんやりと考えていて、でもなかなか纏まらなくて、閃き待ちだった事。旅をテーマに作品を作りたい、と真剣に思うようになった。色々妄想中。

*こちらの記事、一度投稿した後、何故か間違えて削除してしまい、復元出来ずに再投稿です。スキ、してくれた方々すみません…。

記事を読んでいただいてありがとうございます。いただいたサポートは、次のだれかの元へ、気持ちよく循環させていけたらと思っています。