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プレゼントを通して自己を知る

街中で買い物をして家に帰る途中、同じ方面に住んでいる友人が周辺で仕事を終えたというので合流してのんびり喋りながら帰った、黄色いトラムに乗り込みWarshauer(ヴァルシャウアー)駅に着いたら黄色い電車に乗る。

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ベルリン市交通局が走らせている市内のトラム、電車、バスは黄色と黒がメインカラー。ケルンは白赤、フランクフルトは水色など都市によって違うのも面白い。

トラムに乗り席に座る。この友人は度々登場する私のマブダチ(5歳児)のお母さんでもある。

先月に迎えた私の誕生日プレゼントに何がいいかまだ悩んでると言う。気持ちだけでも十分嬉しいが、こうやって誰かが私のことを考えている時間が存在するというのがプレゼントにおける最大の魅力だと思う。悩みに悩んだ結果もらったものがたとえ落ち葉でもどんぐりでも私は嬉しい。

プレゼントに何をあげたらいいか息子にも相談したらしい。

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彼の提案は、粘土か新しいスマホはどうだというものだったらしい。

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粘土は私が3月の彼の誕生日にあげたもの。自分が嬉しい粘土=ユリカも嬉しい粘土という発想だろうか。

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(スマホはドイツ語でハンディ)

こちらに関しては"大人はスマホ好きでしょ"感が伺える割と投げやりな回答である。子供が見ている大人の像というものが反映している気がする。

実際にもらったら嬉しいを通り越して困惑するだろうけども。

本当になんでもいいよと伝え、それぞれの駅で降りその日は別れた。

後日友人の家に寄った際に渡されたプレゼントは、チーターが元気に走り回るスカイブルーの靴下ときらきら光る水色のマニキュアだった。

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チーターは私の推し動物である。爽やかな青色がもう過ぎてしまうドイツの夏をまだまだ引き止めてくれるように感じる。

粘土でもハンディでもなくて、靴下とマニキュアもらったよ、とプレゼントを5歳児に自慢したらえ興味津々だったので、2人で親指にマニキュアを塗ってみた。

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驚くほど小さい子供の爪のなかで青色のラメが光って宇宙が広がる。

大事に使おう。

31歳になった今年の夏にもらったプレゼントは、ひまわり、心身鍛錬のススメ、海洋生物図鑑ステッカー、青色靴下とマニキュア。

こうしてプレゼントをまとめてみると、自己がイメージする私でなく、他人がイメージする私と言う像が見えてきて大変面白いなあと思う。