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懐かしい、12月の過ごし方

12月になると、クリスマスツリーを飾る。

12月第1週目の週末は餅つき。といってキネとウスではなく、”電気餅つき”を使う。電機メーカー勤務だった父が、試作品なのか、社割で買ったのか、それは定かではない。台所で、粉まみれになりながら、玄関や床の間ようの飾り持ちを作り、あとは、長方形の切り餅をたくさん作り置きする。

そうこうすると、どこからか、木箱に入った新巻鮭が送られてくる。普段はめったに料理をしない父が、鮭をさばく。

12月中旬の週末、東京・御徒町のアメ横に正月の食材を買いに遠出をする。

12月24日は、父の誕生日なので、ホットプレートを使って焼き肉をして、食後にケーキを食べる。

それが終わると正月飾りを玄関に飾る。

12月29日になると、仕事納めに父が、私たちを連れてスーパーマーケットに行き、買いだめをする。昔は年末年始はスーパーマーケットも休業だった。父が一緒だと、普段母が買わないパンやチーズなどを購入する。

そして、30日から母がお重におせちを詰め始める。

私が高1の9月、父が亡くなって以降、これらの我が家の行事は実行されなくなった。近年、年末年始を日本で過ごさなかった私。今年の12月は、卓上サイズのクリスマスツリーを飾り、正月飾りを玄関に飾った。父はイベントを大事にする人だったんだと、改めて思った。

追記:yuraneさんの画像を使わせていただきました。ありがとうございました。


「人生経験の引き出し」がいっぱいあります。何か悩み解決のヒントになる話が提供できるかもしれません。