多様な学びの場とは?

ゆりかです。今回は、講義を受けて私自身が考えたことについてお話ししていきたいと思います。

先日の講義で、高校における特別支援教育について学びました。小中学校には、支援学級や通級による指導がある一方で、高校には支援学級というものがありません。ですから、支援学級や通級による指導を受けていたこどもたちは、特別支援学校に進学するか、公立私立の高等学校に進学しています。ですから、高校の特別支援教育というものはほとんど進んでいませんでした。


ちなみに、通級による指導とは、






小中学校の通常の学級に在籍する特別支援な支援を必要とする児童生徒に対して、各教科等の指導(国語や算数など)は通常の学級で行いつつ、障害の改善・克服のための指導を中心として、特別に設置した通級指導教室で行うもの
平成5年(1993年)に制度化された。





小中学校では、平成5年には通級による指導が制度化されていましたが、高校は平成30年になってやっと制度化されました。これにより、高校での特別支援教育が少しずつではありますが進んできたのです。


しかし、問題点が山積みになってます。
通級による指導の対象となる障害が増えたことにより、ニーズが高まってきているにも関わらず、通級による指導ができる教員の育成やクラス数が追い付いていない現状があります。私が住んでいる愛知県では3校しか行われておらず、通級による指導がまだまだ浸透していません。

また、まだまだ高校での特別支援教育が浸透していない現実もあります。教授が実際にあった出来事として、高校側に障害に対する配慮を求めたら、
障害があっても通うと、あなたがここを選んできたんでしょ?
と、返ってきたそうです。

これを聞いて驚愕しました。じゃあ障害がある人は、障害があるからとあきらめなければならないのですか?と。
そもそも、配慮を受ければできることであり、試験も受けて合格して入ってきているわけなのに、その人のせいみたいにされるのはおかしな話ではないかと思います。

多様な学びの場と言われる割には、差別があるし、矛盾しているのではないかと私は感じています。知的に問題はなくて、人との関係が少し苦手な子、知的な遅れがあるけども少しの配慮で学べる意欲のある子、肢体に不自由があるけど学びたい意欲の強い子…などなど
障害があるから特別支援学校だけ!という、選択が1つしかないのではなく、みんなが平等に学べる社会の実現が急がれると思います。そして、そのための整備はもちろん、社会に生きている私たち周りの理解も進めていかなければならないと思います。それが、教育や福祉に関わる人間の使命だと、私は思っています。
私はその使命を教育や福祉に関わる人間の1人として、果たしていきます。


長々と失礼しました。最後までお読みいただきありがとうございました。