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HOW TO CUT "SATOYAMA bear"

こんにちは、テキスタイルデザイナーの氷室友里です。

前回の記事ではハサミでカットできるテキスタイル"SNIP SNAP"シリーズの基本の切り方を紹介しましたが、今回から柄ごとのアレンジ方法を紹介していきたいと思います!ここで紹介しているものを参考にしながら、オリジナルのアレンジをつくっていただけたら嬉しいです。

今回は、SATOYAMA bearのアレンジ方法を紹介します。SATOYAMAの柄を見て外国の景色をイメージされる方も多いのですが、モチーフになっているのは実は日本の景色。岡山の西粟倉という場所を訪れて、見たこと聞いたことを元にデザインしたテキスタイルです。この生地ができるまでのストーリーはまた改めて…

今回切り方をご紹介する”bear”は山の中の小屋とクマ、クマを見ている人々などが描かれています。糸をカットすると草原の表情になったり、魚が泳ぐ川が現れます。

bearのbeforeafter

bear切る手順

カットの動画はこちら。動画をもとに詳しい紹介をしていきます。


STEP1 : 草をつくる (00:03~)

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まず、山小屋の下に草むらをつくります。

糸の上部分をカットして、切った糸を手で横に流し毛流れを整えます。動画のように、柄のギザギザのラインに合わせて生地の向きを変えながら切ると切りやすいです。緑の糸がカットされることで草むらのような表情になります。


STEP2 : クマの通った跡をつくる (01:07~)

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糸を半分に切るように真ん中にハサミを入れてカットします。足元の後ろをカットすると、クマが草をかき分けて通った跡のようになります。


STEP3 : 川をつくる (01:50~)

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クマの周辺には斜めの大きな柄が入っています。

糸の上部を切った後に、もう一度ハサミで糸の下部をカットし、糸を切り取ります。下地のブルーが出てきて、川が流れているようなアレンジになります。(ところどころ、魚が隠れていることも!)


STEP4 : ソリで滑った軌跡をつくる (03:13~)

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赤いそりで遊んでいる子どもたちの後ろをカットします。

動画では、糸の上部分をカットしたあと、斜めにハサミを入れ流ことでギザギザの表情をつくっています。上部分のみカットするだけでも可愛いですし、ゆらゆらと曲線にしても楽しいかもしれません。お好みの滑り加減をつくってみてください。


STEP5 : 湖をつくる (04:53~)

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STEP1で作った草むらの下に湖をつくっていきます。

糸の上部分に切り目を入れたあと、作りたい湖の形に沿って糸を切り取ります。たまに切り取らない部分を残すと湖に生える植物のようになります。切るところが多く大変ですが、1番アレンジが自由にできる部分です。湖の大きさなど、お好みでアレンジをしてみてください。


STEP6 : 湖と川をつなげる (07:08~)

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山小屋の下の湖と、クマの近くにつくった川が交わる部分を切り取ります。


STEP7 : 川をひろげる (07:31~)

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川を好きな幅に広げます。この時も最初に上をに切り目を入れて全体のバランスを見てから切り取りするのがおすすめです。


完成!

beargreenサムネ

お好みで湖の大きさを変えたり、熊をうろうろさせたり、そりの軌跡を長くしてみたり。切り加えてアレンジしていただけたら完成です!

クッションカバーは両面同じ柄になっているので、切る前と切った後で見比べて楽しんでいただいたり、両面とも別の切り方にしてみたり。46×46cmのカットクロスはそのまま壁に貼って飾ったり、パネルに張り込むこともできます。


この機会にぜひお家でカットを楽しんでいただけたら嬉しいです。

また、instagramの#MYSNIPSNAPというタグでみなさまのSNIP SNAP作品を募集しています!プレゼント企画も!詳しくはインタグラムの投稿をご覧ください☺︎

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