ハサミでカットしてアレンジできるテキスタイル"SNIP SNAP"の楽しみかた
こんにちは、テキスタイルデザイナーの氷室友里です。
前回の自己紹介記事でも少し触れていましたが、今回はYURI HIMUROの代表作である"SNIP SNAP"テキスタイルの楽しみかたについて詳しくお話ししたいと思います。
SNIP SNAPとは
小さい頃、空き箱に柄つきのテープを貼って小物入れにするのが好きでした。そうすることで既製品が自分だけのオリジナルに変わり、とても大切なものになりました。“自分で少し手を加えることでより思い入れが強くなる”そんな人とモノとの関係を布でも作り出せないかと考えデザインしたのが、SNIP SNAPというテキスタイル。ハサミで切って柄をアレンジできる布です。
二重の構造を持つテキスタイルを開発し、表層の糸が浮いている部分にハサミを入れることができるようになっています。
カットしていくと、そこに新たなストーリーを加えることができます。切れ目を入れてテクスチャーにしたり、切り取って色面で見せたり。糸の様々な表情がストーリーに繋がります。一人一人のオリジナルの景色を作って楽しめるテキスタイルです。
例えば、SHIBAは表面の緑の糸を芝に見立てた柄です。左の何も切っていない状態から、芝刈り機を持った人の後ろをカットすることで、右のような芝生を刈ったような表情にできます。芝生の中から鳥やへび、落とし穴などが出てきます。
実際にカットしてみていただくとわかりやすいのですが、いざ切るとなるとどうやって切っていったらいいか迷われる方が多いので…
これから4つの基本カット方法をご紹介します!
カット方法①上を切る
糸の間からハサミを入れて、そのまま糸の上部をカットします。
切った糸を手で横に流し、毛流れを整えます。芝生を刈ったような表情を作ることができます。
カットするときは、ハサミを生地にそわせて糸と下地の間にゆっくり刃を入れます。下地を切ってしまわないように気をつけて。
カット方法②糸を切り取る
糸の上部を切った後に、もう一度ハサミで糸の下部をカットし、糸を切り取ります。中に隠れていたヘビや落とし穴が出てきます。
カット方法③真ん中を切る
糸を半分に切るように真ん中にハサミを入れてカットします。芝生がもりあがっているようなテクスチャーをつくることができます。ずっと触り続けているうちに、糸が柔らかくなりふわふわな優しい触り心地になります。
カット方法④ジグザグに切る
糸の上部を切った後、斜めにハサミを入れていくとジグザグの表情をつくることができます。走った跡や勢いを表現するのにぴったりです。
④は最初は難しいですが、表現の幅が広がるのでぜひ挑戦してみてください!
HOW TO CUT "SNIP SNAP"BOOK
4つの基本の切り方を詳しく説明したリーフレットを作りました。
こちらのリンクから高画質のデータもご覧いただけます。すでにSNIP SNAPを持ってくださっている方など、こちらを印刷してぜひご覧ください。イベントでお渡しできる機会はもう少し先になってしまうのですが、これからオンラインショップでご購入の方には一緒にお付けしたいと思っています。
また、3月31日まで46×46cmのカットクロス(はぎれ)をオンラインショップにて販売しております。
普段はイベントや展示などでしか販売していない商品なのですが、イベントがキャンセルになってしまったことや、お家で過ごしている方が多いと思うので、限定販売&送料無料キャンペーンをしています!
リーフレットや動画の中で使用している生地は上のSHIBA。他の柄は下記からお選びいただけます。
この機会にぜひこの記事やリーフレットを見ながらお家でカットを楽しんでいただけたら嬉しいです。
また、instagramの#MYSNIPSNAPというタグでみなさまのSNIP SNAP作品を募集しています!プレゼント企画も!詳しくはインタグラムの投稿をご覧ください☺︎
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