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やりたいことが分からない時の考え方

最近体験コーチングセッションに来られるお客様の中で、「やりたいことが分からない」という方が多いので、そういう時の考え方について書いてみます。

やりたいことが分からないというのには、いくつか原因があると思います。
原因1 自分のことを理解していない
原因2 将来の大きいビジョンが描けていない
原因3 何らかの理由で、やりたいことをやるのを自分に許可していない

原因ごとに、どういうふうに考えればやりたいことが出てくるか、考えてみます。

原因1 自分のことを理解していない

自分のことを理解していないというのは、

  • 自分が本当に大事にしている価値観が分かっていない

  • 自分がどんな時にいい感情になり、どんな時に悪い感情になるのか分かっていない

  • 自分が何が好きで、何が嫌いなのか分かっていない

  • 自分の人生哲学や世界観が分かっていない

というようなことが考えられます。

私たちは、知らず知らずのうちに、無意識のプログラミングによって自動的に毎日を生きています。過去の経験に基づいてできた、「こういうときはこうする」という反射的な動きで、1日の大半を過ごしています。これは行動にも、思考にも、感情にも当てはまります。

この無意識の枠の中での生活は、私たちの感性を鈍らせ、自分自身に対する理解の感覚を弱めさせます。

この場合、自分のことを掘り下げて考える習慣をつけたり、自分の感情に対して敏感になったりすることで、自分に対する理解が深まっていきます。

原因2 将来の大きいビジョンが描けていない

将来どうなりたいかと考えてその方向に向かって現在の行動をするというのが、願望実現の基本です。つまり、将来どうなりたいのかということが描けていないと、現在の行動の方向性すら決まりません。

多くの人は、今ある現実を見て、これだったら1年後にはこれくらい、3年後にはこれくらいのところまで行けるかな?というふうに計画を立てます。でも、今とは違う現実を行きたいなら、現在→未来ではなく、未来→現在という時間軸で考えていく必要があります。

今、やりたいことが分からないというのは、人生どこに行けば分からないから、今この時点で何をすればいいのか分からない可能性があります。

厄介なのが、人生どこに行けば分からないということすら知らないという状態があることです。

この場合、一度立ち止まって、死ぬ時に何を言って死にたいかな?くらい未来のことを考えてみてください。

他の方法としては、

  • 自分のことが新聞記事に載るとしたらどういうふうに書かれたいか?

  • 友人たちが自分のお葬式に来てどんなことを言っていてほしいか?

というようなことも考えられます。

まず最終地点を考えてから、じゃあ10年後は?5年後は?3年後は?みたいに落としていきます。

原因3 何らかの理由で、やりたいことをやるのを自分に許可していない

本当はやりたいことは分かっているのに、無意識のうちに自分はやりたいことをやってはいけないと思っているので、やりたいこと自体が見えていないというケースもあります。

理由は様々なのですが、一般的にあるのは

  • 罪悪感

  • 過去のトラウマ

  • 世界が怖いという恐怖心

  • 無価値観、または自分の価値に対する過小評価

  • 自責の念

などです。

この場合、もっとも有効な方法は、過去を癒すことにより感情を解放したり、過去のトラウマを解消したりすることだと思います。これをすることにより、細胞にたまっている感情が解放され、自分の持つエネルギーが変わっていきます。

これに気づくためには、日頃から、自分がやってもいいこと、やってはいけないことという枠組みをつけていないか?普段の言葉の中に、「べき」「ねば」を多用していないか?できている人は特別で、自分は特別ではないからできていないと思っていないか?など、チェックしてみてください。

自己分析を超えた「やりたいこと」の見つけ方

私たちは、やりたいことが見つからないとき、検索をしたり、何かをして生き生きしている人を見たり、または何か新しい勉強をしたりして、外に答えを求めがちです。

でも、本当にやりたいことを見つけるためには、徹底的な内観をするのが最短の方法です。自分を知り、想像力を駆使して理想の未来を思い描き、そこに対してある自分自身の抵抗を一つ一つ丁寧に取り除いていくことで、いつしか夢は大きくなり、現実の世界が満足や幸せを与えてくれるものになっています。

そのために、巷にあふれる強みや価値観などの自己分析だけではなく、

  • 自分の感情に敏感になること

  • 深い部分でのニーズを知ること

  • 想像力を鍛えること

  • 自分の傷に向き合って癒すこと

ということも考えてみてください。

このような話を、たくさんポッドキャストでしています。興味のある方は是非聞いてみてくださいね。



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