【短編】元友人
久しぶりに連絡してきた元友人。
最後に連絡したのは3年ほど前。
一緒に旅行にいった時、自分視点で訪日観光客の悪口言ってて、正直、辟易。
確かに住民にとっては観光客は、平穏な日常をかき乱す存在。
地方の小さな町にとっては、生き残りでもあるのに。
自分ができなかった仕事に私がついたことが気に入らなかったらしく、私に対しても散々嫌味言ってきた。
なのに、私の住んでるとこに遊びにきたいと言ってきた。
コロナで叶わなかったけれど。
私が帰国してのんびり過ごしてるのをSNSで見て、連絡してきたらしい。
2年前に病気して、しばらく療養してたとか。
で、今度近くまでいった時、一緒に温泉にでも行きたいと。
都合がいいな。
ま、そんなもんだよね。
当たり障りのない返信をして、やりとりを終える。
残念だけど、もういいかな。
元友人。
過去は振り返らない。
ありがとうございます! 短編集の制作に使わせていただきます!