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コロナ禍のサンフランシスコ旅行:1日目

日本からサンフランシスコへ向かう飛行機の中でほとんど眠れなかったけれど、予定していた時間よりも早く到着した。

アメリカを訪れる外国人観光客なんて(仕事や留学で訪れた人も含め)コロナ前よりもうんと減っているから、以前のように入国審査まで競歩する必要もなかった。

私はもう留学生じゃないから、入国審査も何だかゆるかった。帰りの搭乗券を見せたら鬼に金棒で、指紋をとられることなく、税関申告用紙の提出もせずに入国できてしまった。これでいいのか…。

ホテルのチェックイン時刻までに時間がたっぷりあった。一人で飛行機に乗って入国審査を通り抜けて心がふっとなったのか、急にお腹が空いた。アメリカ滞在初めての食事は空港内のブリトーに決定!でもブリトーが巨大すぎて半分も食べられなかった。

これで半分。分かりにくいけど、きっと舞妓さんの枕と同じくらいの大きさ。

アメリカ滞在1時間にして気づいた3つのこと
その1:マスクをしていない人はいる!でも空港内だから、ちらほらだけど…
その2:アメリカ人の胃袋デカすぎ。料理の量は日本の2食分はある
その3:アメリカ人は声がデカい。だから日本人の通常ボリュームを聞き取ってはもらえない

その1について。ホテルチェックイン後に訪れたFerry's Building(フェリーズ・ビルディング)でマスク着用の表示がしてあるのにマスクをしている人の方が少ない!

その2とその3について。アメリカ人彼氏から反論があった。あのブリトーは元々デカいサイズだったに違いない。今思うと、時差のせい。

その3は、空港内は人通りが多くて騒がしい場所だったから。まあそうかも。でもやっぱり日本人とアメリカ人では声の出し方が違うなぁ。

空港からホテルまでの間に乗った電車(Bart: バート)には土曜日のお昼なのに乗客が全然いない。

初日〜3日目まで滞在したホテルには冷蔵庫がなくてビビったけれど、小さい部屋の割にテレビが大きくて、野球中継を見るのが楽しい。ダルビッシュが先発していた。ベットも清潔でちょうど良いサイズ。

時間があったので、サンフランシスコでインターンをしていたお店へ電撃訪問。お世話になった先輩方にはあまり会えなかったけれど、社長の奥様にはまるで姪と叔母のように優しく迎えてくださった。私が働いていた時に仲良くなった年下の元同僚たちは近所の別のお店で働き始めたと聞いた。

中でも一番仲良くしていた元同僚とはその日に再会できた。食器店の販売員として働いていて、声をかけると私にまっすぐハグしてくれた。コロナ禍で、長旅の中シャワーも浴びていない汚い私の体。でもそんなこと関係ないくらい抱きしめてくれた。

思ってもみなかったことに、涙がポロポロ流れてきて、彼女を驚かせてしまった。

彼女と会えてうれしかったこと。

抱きしめてくれた彼女の温かさ。

2年前、コロナ禍で日本へ帰国する時には、彼女とはもう2度と会えないかもしれないと諦めていたこと。

この一人旅で張りつめていた気持ちが一瞬で緩んで、彼女に会えてうれしいのに、人目もはばからずにわんわん泣いた。彼女とチャットのやりとりをほとんどしてなかったのに、これほど彼女の存在が私の中で大きかったのかと気づいた。

これがアメリカ旅行(サンフランシスコ滞在)1日目のお話。


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