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未来表現を彩る現在時制の3つの特徴

大学院で得た知識を総動員しました!
この記事を読んでいただければ、
現在時制の核なる特徴を理解し、統一的に考えられるようになるはずです!
学生の方なら受験に、社会人の方ならToeicや資格系の手助けとなれば幸いです!

皆さん、こんにちは!
優凛です!

さて
今回のテーマは”未来を表す現在時制”です!

現在時制ってよくわからないですよね、、
なんで現在って書いてあるのに
過去、現在、未来
のことを示せるんでしょうね!??

そんな謎の多い”現在時制”ですが
今回フォーカスを当てるのは
未来についてです!

いろんな方に読んでいただきたいので
がんばっていきます!
ぜひ楽しんでいってください!

未来を表す現在時制

1: 現在時制の3つの意味特徴

皆さんに、今から紹介するのは、
未来表現にかかわらず
現在時制の核となるものなので
ぜひこの3つの意味特徴を紹介させてください!

i) 発話するときには、すでに確定的な予定
ii) 個人的な変更ができず、法律や規則などが決めた公的な決定
iii) 基本的に未来を表すなら、未来を示す副詞相当の語句が必要

これだけ見ても「???」って感じですよね!
では、それぞれの特徴を
未来表現が用いられている具体例を見ていきましょう!!


2: 典型的な例と検証

発話するときには、すでに確定的な予定を表す

Christmas day falls on a Thursday this year.
(今年のクリスマスは木曜日になる)

この文を声に出すときにはすでに
今年のカレンダーにクリスマスが
木曜日であることは暦の計算上
確定している予定ですよね!!!

そのため、
例文の内容的に未来を表しているのですが
動詞がfallsと現在時制が用いられているんですね!

個人的な変更ができず、
法律や規則などが決めた公的な決定を表す

ex) We leave at six, arrive in Dublin at ten and take the plain on ...
 (6時に出発、10時にダブリンに到着、そして飛行機で・・・)

この文では、
ツアー企画者による確定済みの旅程旅行会社によって決められた確定した未来の出来事
を表しています。
個人の都合で会社全体の予定を変更
するのは基本できないですよね!
つまり
公的な決定(個人の介入が難しい)ということです!
この場合も現在時制を用いることができます。


3: 未来を表すのに現在時制が使えない例

2: での内容を軽くまとめると、

現在時制が未来を表すのに必要な条件

個人的な介入が難しく、発話するときにすでに確定的であること

というのがわかりますよね!
つまり、逆転の発想で、

現在時制が未来を表せないのに必要な条件

個人的な介入が容易で、発話するときに確定できないこと

(個人の介入が容易なら、確定的ではないですよね!)

と考えられますよね!
以上を踏まえると
次のような場合では
現在時制は未来を現せません!

a. *It rains tomorrow.
 ((?) 明日は雨が降る)
b. *Tom feels unwell tomorrow night.
 (*トムは、明日の夜、体調不良になる)

a. b. の文を声に出した人に
言えることは、
なんで君そんなこと知っているねん!!!
です!
他の言い方なら
なんで君そんな確定しているって断定できるの???
でしょうか

a. の(明日雨が降る)なんていうのは
断定的に言えることではないですよね!
毎日見ている天気予報ですら、
予報なのですから!

b. の(トムの体調不良)でしたって
他人の未来の症状を
断定的には言えないですよね!
もし言えるとしたら
ドラゴンボール
で未来からきた
トランクスくらいでしょうね!
まあ普通は考えられないです笑

このように断定が極めて難しい内容では
現在時制では未来を示せないようです


**このような場合では、
助動詞 (will ...)などを用いれば
大丈夫です!!!

4: まとめ

この記事では、
現在時制の特徴と未来表現について話しました!
重要なところを以下にまとめます!

現在時制の特徴
i) 発話するときには、すでに確定的な予定を表す
ii) 個人的な変更ができず、法律や規則などが決めた公的な決定を表す
iii) 基本的に未来を表すなら、未来を示す副詞相当の語句が必要
現在時制が未来を表すのに必要な条件

個人的な介入が難しく、発話するときにすでに確定的であること
ex) Christmas day falls on a Thursday this year.
 (今年のクリスマスは木曜日になる)
ex) We leave at six, arrive in Dublin at ten and take the plain on ...
 (6時に出発、10時にダブリンに到着、そして飛行機で・・・)

**

現在時制が未来を表せないのに必要な条件

個人的な介入が容易で、発話するときに確定できないこと
(個人の介入が容易なら、確定的ではないですよね!)
a. *It rains tomorrow.
 ((?) 明日は雨が降る)
b. *Tom feels unwell tomorrow night.
 (*トムは、明日の夜、体調不良になる)

5. 小言

小言を言わせてください!
すぐ上にある例文a. b.ですが
本来は使用することができません
(理由は3.をお読みください!)
しかし
この文をもし無理やりOKな文になる
(=内容を確定的にする)
場合を考えてみました!

a.の文の場合
例えば、映画の作成中
意図的にスタジオに
雨が降るシチュエーション
を撮りたいと考えたとき
の監督の言葉として
「(よし、雨の場面を撮りたいから)
明日、(現場に)雨を降らせよう」
という場合ならば
a.の文は人為的に雨を降らせるのが可能なため
(雨が降る)という内容が
確定的となりokになるかもしれません

b. の場合は
4:でも述べましたが
ドラゴンボール
の未来からきた
トランクスなら言えるかもしれません。
理由は未来を知っているからです笑

ではまた!!!

参考文献
吉良文孝『ことばを彩る1 テンス・アスペクト』
Declerck, Renaat. (1991). A comprehensive Descriptive Grammar of English.
Leech, Geoffrey N. (20043). Meaning and the English Verb.

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