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なぜappleの前は"a"ではなく"an"なの?

皆さん、こんにちは!
優凛です!

今回のテーマは"冠詞"です!

名詞の前におかないといけないアレです!
冠詞には、"the"の定冠詞と"a/an"の不定冠詞の2種類がありますが、
今回記事にするのは、不定冠詞の方です!

不定冠詞とは、いわゆる"a/an"です!

I bought a pen at the store.
I ate an apple this morning.

・・・
「え〜、名詞の前には"a/an" もしくは "the"をつけるように!」
「それらがないと、減点だからな〜」
・・・
私が高校生の時、先生に言われた事です!

正直、なぜ必要なのか?なにが違うのか?
よくわかっていなかったです。。。

百歩譲って、
"a"と"the"の違いはなんとな〜くわかったのですが、
"a""an"に違いは点でわかりませんでした!

単純な暗記として、
母音の前は"an"
子音の前は"a"と覚えていましたが、

そもそもなんで2つ形があるんだろう?
なんで、母音と子音の前で変える必要があるのだろう?

というような疑問が晴れることは高校のときはありませんでした!

という事で、今回取り上げる「なぜ」次の2つです!

なぜ、不定冠詞にはa/anの2つの形があるのか?
なぜ、母音と子音で形が変わるのか?

では、やっていきましょう!

1:a/anの歴史

いきなりですが
皆さんは、
次の例を見て、”a/an”の意味をどう捉えるでしょうか?

I bought a pen at the store.
I ate an apple this morning.

おそらく、「1本のペン」「1個のリンゴ」と
a/an = 「1つ」という考えると思います!

そして、「1」を表す代表的な表現がもう一つありますよね!
もうお気づきかと思いますが、
数詞の"one"もまた「1つ」という意味ですよね!

これらの3つの要素はなんとなく似てますようね!
意味もそうですが、発音も似ています!

これは単なる偶然ではありません!!

ではどのようなつながりがあるかというと、
a, an, one は同語源の単語だったという歴史があります!!!

つまり、もともとは同じ語だったという事です!

簡易的では、ありますが不定冠詞の歴史を見てみましょう!

スクリーンショット 2021-03-21 23.44.47

もともとは、冠詞なんてものは存在しませんでした!
あったのは、数を数えるための「1」を表す数詞のみ
*数詞=数を表す語*

今こそ、数の「1」を示すのは"one"ですが
昔は"an"だったんですね!

ただ、時代が進むにつれ、数えるものが増え、
名詞の前にも、"an"を置くようになりました。
それが今の”冠詞”です!

昔の数詞であった"an"
時代とともに冠詞として多く使われるようになり、
"an"=冠詞と定着しはじめました。
それと区別するために、形を変え、
数詞"an"は今の"one"へと変化していったという歴史があります。

そして問題の"a""an"ですが、
昔の数詞であった"an"が冠詞として機能を変えたもので
もともとは一緒の言葉
だったんですね!!


2:a/anの形が2つの理由

さて、
そもそもなぜ、"a”"an"と2つの形になったのか
について話していきます!

英語のリズムやら音律特性やらで
母音を強くし、子音を弱くするなど
いろいろ諸説ありますが、
ものすごく簡易的にいうなら

「言いやすいから」

だと私は感じます!

もともとの形が"an"だったことを前提に話しますが、

"an" の後に子音(a, i, u, e, o以外の音)で始まる
"pen"、"dog"、"car"などが来た場合どうでしょうか?
(あん ペン)(あん ドッグ)(あん カー) 
普通に言いにくいですよね笑

だから、"an"”n”の部分をとってしまえ!!!
って感じで取れただけです
そうすれば、
(あ ペン)(あ ドッグ)(あ カー)
発声しやすいですよね!!



そして、"an"の後に母音(a, i, u, e, o)で始まる
 "apple"、”egg”、"orange"などの場合はどうでしょう? 
(あん アップル)(あん エッグ)(あん オレンジ)
となるでしょうか??

違いますようね!

"an"の後に母音が来る場合「連結」という現象が起きます!

連結とは
前の音と後ろの音がつながって発音される現象

前の音後ろの音というと、
例えば、
”an apple”の"n"(=前の音)"a"(=後ろの音)がつながって発音されるよ!
ということです!

"an" "apple" => "a na pple

(あん アップル)ではなく(アナップル)

他にも、"an egg"

"an" "egg" => "a ne gg"

(あん エッグ)=>(アネッグ)

言いやすいんです!!!!!
皆さんもやってみてください!
特に舌に意識をむけてぜひ発音してみてください!

まとめると、

"an"の”n”の後ろに母音(a, i, u, e, o)は繋げて読みやすいので
そのまま残し!

逆に "n"の後に子音(母音以外)は繋げて読みにくいので
取っちゃった!

ということです!

冒頭で提示した「なぜ」ですが、
上記のまとめでその解答になるはずです!

なぜ、不定冠詞にはa/anの2つの形があるのか?
=> 読みやすくする為
なぜ、母音と子音で形が変わるのか?
=> 読みやすくする為


3:院生の小言

いかがだったでしょうか?

今回の記事で重要なのは、

a, an, one の語源が一緒ということと
その語源が "an"ということだと思います!

私がこのことを学習する前は、
"a"もともとの形で
"an"の方が新しいと思っていたのですが
逆だったことに驚きました!!

それを知ったおかげで
an +母音が発音しやすいからそのまま残り
an +子音が発音しにくいから取れた
という歴史の変化にも納得がいったのを今でも覚えています!

皆さんはどうだったでしょうか?!!


参考文献
保坂道雄(2014)『文法化する英語』開拓社.

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