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サンタに手柄を奪われるのが納得できないパパを持った子供たちの話  

「本当にサンタさんがいると思うか?これをサンタさんがくれたのだとほんとにほんとにほんとーに思うのか?え??」と幼稚園児のわが子に詰め寄る父親が現実に本当にいると、信じてもらえるだろうか?
はい、確実に一人はいます。

幼稚園のママ友会話では、メルヘンなサンタ話で盛り上がる。中にはサンタさんにジュースとお菓子を用意して、朝起きた子供たちにちょっとずつ食べた形跡を見せてサンタ来訪にリアリティーを持たせる、という凝ったものもあった。そんな素敵なお話を聞きつつ、持ちネタがないため我が家のリアルをやけくそで披露したこともあった。「サンタさんがトイザらス(その当時のクリプレ補給地)で買い物すると思うか?とか子供に迫るのよ。「プレゼントヲクレタノハオトーサン」と3回以上復唱させられて、悲惨よお~」腹立たしいのでややデフォルメして言いふらかした。

世間一般的に幼児にたいして、いい子にしてないとサンタさん来てくれないよ、とは秋ごろからママが頻繁に使うシツケ常套句だが我が家でこれは通用しない。大人げない父親のせいだ。「いい子にしてないとお父さんがプレゼントを買ってくれないよ」ではかなり意味あいが変わってしまうのをどう責任取ってくれるのさ?キモはプレゼントではない、サンタさんが良い子に持ってきてくれる、というところなのだと説いても、心が幼稚園児並みに狭くて浅い夫には通じない。

この種のトラブルは本人に自覚がないため、以前も以降も割と多く発生したが賢い妻とおおらかな子供たちのおかげで何とか切り抜けることができた。

外食や旅行するたび、夫はこれで一人¥〇〇だ!と言わずにいられない。パブロフの犬と同じで単なる条件反射なのだと思うことにする。先日などふるさと納税で届いた箱入り桃ジュースを手に取った息子に対して「飲むときは都度『お父さんありがとう』と言え」と説教しているのを聞いて噴き出した。息子よ、あなたも大変ね。。。

15年以上経ても色あせることなく蘇るムカついていたクリスマスの思い出である。




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