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躁鬱病学生の視界

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躁鬱病(Ⅰ型)の大学生がいかに主観的幸せを手に入れるまでを綴ったノンフィクションっぽいもの
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どうして良くなりたいのかわからなくなってきた

どうして良くなりたいのかわからなくなってきた

一生懸命に努力しているつもりだった。

母にお前はずっとそのまま(躁鬱のまま)だ、と言われショックを受けた。「ごめんなさい」を言えば済まされるいいご身分だ、とも。

ショックだった。

誤解のないよう言っておくと、母は愛のある人だ。この世でもっとも私が信頼できる人だ。

努力はしているつもりだった。

でも、皆から要求される努力のレベルは時々、地の底まで気分が落ち込む私にとっては手が届かない。それ

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躁鬱病に効くアプリについて、あれこれ考えてみた#1

躁鬱病に効くアプリについて、あれこれ考えてみた#1

知的生産術ときくと、なにやら大層なもののような気がする。ライフハックでも同じだ。もっとなんというかネット社会の双極性障害者向けの「おばあちゃんの知恵」のようなものがあったらいいなと思って、書いて見ることにする

●Evernote

やはりこいつは外せない。けどもうひと押し欲しいというのが正直な印象。スキャンした自炊本のOCR機能が活発になれば...取り敢えず保存しておくという使い方しかできてない

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躁鬱病学生の視界_清潔感

清潔感は重要なパラメーターになる。部屋が汚くなってきたら気分が凹むサイン。

そういえば、毎日写真で、掃除具合をアップするのも手かも

躁鬱病学生の視界_本

躁鬱になって薬を飲むようになってから、そういえば、と気づいたときには、本を読まなくなっていた。

私は大の本好きで、毎日のように図書館に通っていたのだが、なんというか、読み方の質がかわってしまった。

食い入るように読む本の視点から、批判的に得られる情報を取捨選択する冷めた読み方になってしまった。

この変化は不可逆なものだと思うけど、これは薬のせいというより、大人になったということなのかもしれな

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躁鬱病学生の視界_知識欲

躁状態の時は知識欲が凄いことになる。
そこで、Amazonで大量購入しないでよかったのは、青空文庫とProject Gutenbergと好きな漫画に助けられたことが大きい。

トレーシングペーパーにひたすら金色のガッシュをトレースしていた。

いみもわからないのに、カントの純粋性批判理論を印刷して悦に浸っていた。

宮沢賢治の詩が好きになった。

生徒諸君に寄せる

中等学校生徒諸君
諸君はこ

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躁鬱病学生の視界_セーフティネット

基本的な方針としては、セルフコントロールが外れた時のセーフティネットを幾十にも張り巡らせておくことをまず考えた。

それもそうだろう。落ちたら死んでしまう綱渡りを進んでやりたがるのは御免被りたい。

現時点では毎日親に連絡をとり、その日の気分を報告している(当方一人暮らし)。そのほかにも数少ない友人とのメッセージ。それをなんとか構築した。数日たって、連絡がない場合、親から連絡が飛んでくるといういた

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躁鬱病学生の視界

私は躁鬱病患者である。名前はY。
酷く怠惰で憂鬱な灰色の生活を送っていた。

怠けていただけだろうと思われる方もいらっしゃるかもしれない。大学生なら学問に、スポーツに色恋沙汰に打ち込め、と。

お前の生活は、現在は、その腐った泥のような有様は単にお前が怠けた結果に過ぎないのだと。

そうかもしれない。

しかし、そうでもない部分もあると、思う。
というかそうとでも思わなければ生きて行けないのだ。

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