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躁や軽躁のこと

 こんばんは。今日は躁について触れたいと思います。
 とは言っても、躁とか軽躁って正直、よくわからないんですよね。だから、ぼくの身に起こったことのある軽躁の話しをしてみます。ずいぶん前なので、もう曖昧ですが、何か伝わったら嬉しいです。

 それは、だいたい2パターンから起こりました。ひとつめは、まだ双極性障害の診断がついたばかりの頃。
いつも、朝起きた瞬間から始まります。

 目を覚まし、体の周りにあるはずのスマートフォンを探り当ててひっくり返すと、丸みのある数字で4:39と表示されていました。4時だ!?なんか起きたな!!!!おはよう!!ございます!!!朝だ!!!!!!よっしゃ!!!!!!
 SNSには、見覚えのある当事者たちのアカウントが生活の課題を話し合っている様子が表示されます。みんなややこしい工夫をするのが好きだなぁ。ぼくはそんなこと考えるのめんどいわ。それに、なんだってできるしさ!!!
 一通り昨夜のやりとりを眺めたら、いつもの薬を飲みます。食事とは言えないような食べ物も食べました。さて!!!!
…そうして気づくと部屋を掃除し、洗濯し、お風呂もトイレもピカピカになって、そろそろお昼と時計を見たら、まだまだ10時。ぜんぜん時間が進まない。勝手に動く体も止まらない。
 しかたがないので散歩に出掛けます。朝の散歩だ!優秀な精神障害者だ!ぼくは元気!モリモリ歩けるぞ!!!!!!(その時期は、決まって足だけ筋肉痛になるのでした。)

ふたつめは、かなり症状が見られなくなってきたころ、とある出来事から始まるお話しです。

就労移行支援事業所にて

 ぼくは、再就職をする少し前、クリニックで「手堅くやりましょう」と勧められて、何ヶ月間か就労移行支援事業者に通っていました。そこには、それぞれ課題を持ったいろんな当事者が集まります。ぼくはそこで瞑想をしたり、般若心経を写経したり、SSTを受けてみたり、オープンダイアローグに似たアプローチの当事者研究に参加してみたりして、過ごしていました。

 その日、ぼくはスタッフさんと個別の面談をする予定で通所し、開始時間を待っていました。ぼくが面談をする予定のスペースは、どうやら他の当事者がまだ面談をしている最中のようです。
 いつものように事業所の本棚を物色し、選び取った本のページをめくって待つことにしました。本を読み始めるぼくの耳に、かすかに人の声が聞こえてきて、ぼくが本の内容に入り込むのを邪魔していました。しばらくそうしていると、ぼくの耳に届いていた、内容まではわからない声に、なにか変化が起こりました。そして、ぼくの全身は怒りで震え、それ以上、本に視線を向け続けることができなくなったのです。

 その日の面談は、あまり実りのある話をすることができませんでした。
 とはいえ、定期的に面談をする決まりがあっただけで、どうしてもスタッフさんに話したいというようなテーマを持ち合わせてはいませんでしたから、それ自体に問題はありません。問題はそこにはないのです。ぼくにはまったく別の問題が発生していました。

 次の朝、なんだか心地よくない気分で目を覚ましたぼくは、枕元に伏せていたスマートフォンを掴んでひっくり返し、丸みのある数字で表示された現在時刻をみて、自分の身に何が起こっているのかを悟りました。

 通所予定の時刻は10時で、アラームは8時ごろにセットされたままです。5時前に目が覚めたぼくは、3時間もこの部屋で過ごさなければなりません。
 結局、いつもよりイーケプラを1錠多く服薬し、瞑想して過ごすことにしました。
それでも何時間もありますから、テレビをつけて、朝早い農作業のコツのような番組を観ることにしました。土ってとってもおもしろいな!!!!そして普段は考えもしない土や農作業のことをめちゃくちゃ調べまくりました。しばらくすると通所の時間になったので、とっても早歩きで通所し、瞑想してなんとかその日を(やり)過ごしました。(そしてやっぱり、足が筋肉痛になりました。)

 ぼくの軽躁エピソードはこんな感じでした。軽躁の後には、決まって鬱が訪れますが、軽躁の間は、鬱の時の気持ちなんて、想像もできないですよね。

今回は含みませんでしたが、軽躁だとフットワークが軽くなって、表情がイキイキとして、いつもより人に気に入られやすくなります。(いつもはテンション低くて、表情が少なく、ぼーっとしています。)
 みなさんの軽躁はどんな感じですか?


近況

 身近でコロナが流行るたびに、お腹の調子を崩します。お腹の調子が崩れると、頭のキレが悪くなりますし、お腹にものを入れたくなくなるから困ります。でも、コロナには負けません。腸が頑張ってくれてるんだと思います。
 今度、腸と鬱の話もしたいです。

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