手放して、飛び込む。
2023年は久しぶりに、お金の収支バランスが崩れた年だった。
フリーランスながら1クライアントに8割のリソースを割いた働き方に一旦終止符を打ち、多様なつながりから新しい価値を見つけていきたい。そう考えて4月以降、多少の不安を感じつつも勝手な希望・妄想に心躍らせながら、毎月の収入を手放した。
…うん、開放感ーーー!
だがしかし、である。ご想像どおり、残念ながらそう簡単に事はうまく運ばない。受注方式のライター&編集業は不安定で、数年前の収入に落ちた。昨年の収入から割り出される税金関係は過去最高に高く、税金と子どもの学費、車のローンを払ったら毎月赤字。昨年稼いだ分はすっかり食い潰してしまった。
自分の価値は一体どこにあるんだろう?これから何を頑張ればいい?
焦ったところで仕方ないので、今更、本当に今更だけど(フリーランス歴20数年もやってるのにね)、半年間はこの問いに向き合ってみた。
そして、新しい仲間やコミュニティに積極的に関わってみた。やったことのないことに手を上げてみた結果、自分に変化はあったのか?
今感じている自分の価値についてアウトプットしてみようと思う。
自分の価値とは?〜2023年〜
●フラットな立ち位置ができる
どの現場でも、自分が年齢的に1番上である可能性が極めて高い50代に突入。ベテランと言われるけれど、正直言って自分にその自覚がないし大した実績もない(それでいいのか!?)。
だから、若い世代のコミュニティでも自分にできることは「できるよ」「やるよ」と言うし、自分が知らないこと・できないことに関しては「教えて!」「お願いできる?」と言う。私はこんな自分だからこそ、まだまだのびしろあるんじゃない?と思っている。
●「安心」を提供できる
斬新なアイデアや誰にも真似できないスキルがあるわけではないけれど、一緒に仕事をする仲間やクライアントから「安心の◯◯さん」という冠言葉をいただいたこと数回。一定の価値ある制作物を、期限内に納品する。当たり前だけど、これも継続することで大きな価値になるよね。
●長年の継続でスキル向上
うれしかったのが、発信前に下書き段階の記事をチェックするクライアント様から、「いつも読むのが楽しみ!」と言ってもらえたこと。正解がないからこそ世に出す前はいつも不安だけど、言葉と格闘してきたこれまでの経験はきっと力として蓄積されている(と信じたい)。「読みやすい」「すごく伝わった」そんな声をモチベーションに産みの苦しみを乗り切っている。
●コンフォートゾーンを飛び出す
50歳を過ぎた熟年ライター(字面で見ると辛っ…)が、新しい仕事に挑戦できる機会に恵まれた。それは、東京の編集プロダクションからの受託で取材音源を記事化すること。それは世の中の“今”であり、リアルの一次情報に触れられる貴重な学びとなった。さらに、東京の虎ノ門や赤坂でライターとしてキラキラすぎる取材現場に入れたこと。1年前の初東京を機に今年は3回も東京に行き、仕事までいただけたのは、自分発信で「行きたい」「やらせてほしい」と言ったから。アウェイの地に単身乗り込んだ自分をひとまず褒めてあげたい(笑)。
●気付いたら仲間がぐんと増えた
仲間がいることこそ価値かもしれない。フリーランス仲間、クリエイター仲間、経営者とのつながり…。「●●の広報さん」という看板を下ろすと、より肌感の伝わる深い部分でコミュニケーションしていると感じる。弱みを見せたり思いを共有したり、いろんな人に自己開示してきた1年だった。フリーランスは1人だけど、1人じゃない。
1年を振り返り思うこと
人間、手放すことに不安を感じるしその分のマイナスもあるけれど、きっと大丈夫なんじゃないかな。できた空白の時間に自分を振り返れたし、危機感から自己投資もやってきた。つながりと種まきをやってきた結果、来年楽しみな動きがいくつか出てきている。
それもこれも、前職のつながりがあってこそ。仕事はつながりから生まれるのだと心底思う。感謝!
結局、私は書くというスキルで一定の価値が発揮できることがわかった。でも、ライターだけでやっていきたい訳ではなく、じゃあ何ができるの?ってところは、来年の課題だと思っている。
先日、そんなモヤモヤの解決策につながるかもしれない、偶然すぎる出会いがあった。私以上に、お相手の方が運命の赤い糸を感じていた様子・・・。
…きゃーーー!
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