トリガーポイントは「宝のツボ」~鍼灸師はなぜ! 痛いところ以外にハリを刺すのか? その2
なぜこのトリガーポイントをわたしは「宝のツボ」と呼ぶのか?
それは、このポイントを見つけて、ゆるめることができれば
そのときの施術は成功間違いナシ! だからです。
痛みの「引き金」、トリガーポイント
トリガーポイントのトリガーは「引き金」という意味になります。
「引き金」を引く
銃を発砲するのに必要な金具を引くことで、転じて
事件や問題を引き起こす原因となること
つまりトリガーポイントは痛みや症状を引き起こすポイントとなります。
トリガーポイントとツボ
そしてトリガーポイントは筋肉の深部に発生します。
慢性の症状、頭痛や腰痛などがある場合、
筋肉中の特定の部位に血行が悪いところ、
末梢神経が圧迫されるところが必ずあります。
一般的にこのトリガーポイントは筋肉の深部に発生するので、
軽く触っただけでは痛みを誘発することを感じることはできません。
そのような部位は過敏になっていて、押すと他の部位より痛く感じて、
さらに持続的に圧を加えると、痛みは
他のところまで伝わっていくということが起こります。
またトリガーポイントは、どこでもできるわけではありません。
筋肉中の特定の部位にしか発生しません。
その部位が筋肉のモーターポイントです。
モーターポイントとは、筋肉がもっとも収縮するポイント、
筋腹が最も大きいところです。
そしてトリガーポイントはそのモーターポイントの深部にできます。
そしてこのトリガーポイントをユルめてしまえば、症状も消失するのです。
またトリガーポイントとツボはほぼ場所が一致します。
L.CHAITON著「軟部組織の診かたと治療」にはその70%が一致すると
記されています。
次回は、「頭痛のトリガーポイント」および
「五十肩のトリガーポイント」のお話をしたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?