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抜けをつくる

住宅に抜け感を出す。
空間の構成や窓を介して視線の抜けを造ることで、空間の変化や広がりを感じて心地よくいられたらなと思う。

玄関からリビングに入った時、ダイニングで食事をする時、和室に座ってくつろぐ時など、それぞれ視線の高さは違いますね。
その視点から空間の高低差やつながりを工夫して視線を伸ばしたり、窓を介して外へ視線が抜けると実面積以上の広がりを感じたり、空間の変化を楽しめます。
また空間での視線の先を透明ガラスで仕切ることで抜けを造ることもあります。
透明ガラスにしたくない場所ではスリガラスなどの光を通す素材にすることで抜け感は出るんですね。

窓を介しての抜け感は、視線が伸びるほか、外の風景や庭の植栽、光が入り、風も通るので心地よい暮らしの要素として取り入れています。
窓の位置は隣家の窓位置や外部からの視線、ソファやテーブル、ベッド等の配置も考えた上で、抜けとのバランスが大事。

借景の緑とつながる抜け

暮らしにおいて空間の広がりや変化に対して心地よさや楽しさを感じることは人によって様々だと思いますが、私はなによりほっとできる癒しを感じる居場所ができるといいなと思い設計しています。
これからもクライアントの居場所には、少しでも抜けをつくり、それぞれの感じ方で快適な暮らしを過ごしていただければ嬉しいですね。

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