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Outer Wilds:22分後、歴史は変わった

諸君は、Outer Wildsを御存じであろうか? 御存じない。それは大変残念である。

とまあ、坂口安吾風に書き出しましたが、自分にとってOuter Wildsというゲームはそんな感じの作品です
プレイしたのは確か去年の6月ごろ。ツイッターのタイムラインでたまたま見かけたのがきっかけでした。最初は疑心暗鬼でプレイしてましたが、終盤以降は評価が一変。自分のゲーム史でも1、2を争うほどのゲームになりました。
今回はそんなOuter Wildsの感想について自分なりにまとめてみます。

(なお、紹介記事ではなく感想記事なので、公式に載っているあらすじや設定などはわざわざ書かないのであしからず。ネタバレあったらゴメンネ)

観察→推測→カタルシス

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Outer Wildsは謎解きアドベンチャーゲームです。つまるところ、ゲーム内に散らばっている情報を収集し、その情報をもとに次どんなアクションを起こすのか推測するゲームです。
Outer Wildsがすごいのはこれらの情報がストーリーやOuter Wildsの世界と完全に一体化していることです。つまり、各地に散らばっている情報はそれぞれはちゃんと理由があってそこにあるんですね。ご都合主義的に設置された情報はひとつもありません。
そうした情報から自分は次になにをすべきか推測するのですが、これがちゃんと当たる。なぜかというと、ご都合主義的な情報、Outer Wildsの世界にとってのノイズがないからなんですね。そんなリアリティのある世界でちゃんと推測したらそりゃあ当たります。
きちんと世界を観察し、ちゃんと推測したら、しっかりと結果が返ってくる。カタルシスを感じないわけがない。そういう意味ではちゃんと遊んでくれるプレイヤーに報いてくれるゲームだと思いました。

ストレス×リラックス=没入感

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Outer WildsはSFを題材にしてます。宇宙船で太陽系の奇妙な星々を巡るんですね。そんな中で、22分後に起こる超新星爆発減っていく空気など危険なものもたくさんあります。
そうすると何を感じるのか。そう、ストレスです。正直、宇宙服のまま宇宙に放り出されたときや、目前に迫る超新星爆発を見ているときは胃がキリキリとしてました。で、主人公は大体死ぬんですが、その後目覚めた先にあるのが素朴な焚き火なんですね。
これがまあ安心する。実家のような安心感ってやつですね。焚き火以外にも各地に冒険家達がいるんですが、彼らが弾く楽器の音色がすばらしい。こちらも聞くとリラックスします(サントラは買おうね!)。
Outer Wildsはプレイヤーのストレス管理が秀逸なんです。この絶妙なバランスがとんでもない没入感を生み出してると感じました。

その気持ちはエモーショナル

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いままでOuter Wildsのシステム面について書いてきましたが、じゃあストーリーはどうなのと聞かれると、一言でいうとエモい
宇宙に何が起きてるのか、古代種族の日記を少しづつ紐解くことでストーリーは明らかになっていきます。その日記では古代種族が生き生きとやりとりしてるんですが、彼らは滅亡してます。科学力は主人公の種族に比べると圧倒的です。でも彼らは滅亡してるんです。すごい、胸がキューっと締め付けられます。
そんな感じで、ところどころエモが散りばめられてるんですよね。もちろん、エンディングもエモかった。
そして、プレイ後も「二度と初見で遊べないんだ…」と追いエモが
上で書いたように謎解きとストーリーが一体化してるので、何書いてもネタバレになるのでかなり抽象的になっちゃいましたが、Outer Wildsのストーリーはエモい!そういうことです。

まとめ

今回はOuter Wildsの感想について書きました。ちょっと過激ですが、ゲーム好きでこのゲームをプレイしてない人は正直モグリだと思います。この記事を読んでいる人はもちろんプレイしてると思いますがもう一回遊んでみましょう。もし遊んでない人がいたら怒らないのでこそっとプレイしときましょ。
それでは読んでいただきありがとうございました、22分後、いや143億年後にまたお会いしましょう!

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