見出し画像

【超短編小説】「ジャスミンの抱擁」

 互いの口から洩れ出る、ジャスミンティーの優美な香り。旅先のホテルで感じた、あなたの温もり。友だちのままでいるための抱擁は、ふわりと軽い、眠気をさそう。
 あの時、終わりにするはずだった。はずなのに、今また、ジャスミンティーを飲みながら、あなたのことを想ってる。


この記事が参加している募集

恋愛小説が好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?