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【超短編小説】「ひとりぼっちのナイトショー」

 バスルームから見えるパチンコ屋はキレイ。磨りガラス越しに見える、黄色、青、白のライトは、水中から見る花火みたいにボンヤリと、眩しい。
 あ……赤も交じった。さあて。

 片手にシャワーヘッドをもって、泡の数だけリズムを刻む。ワンツースリー。

 私は歌う。午前0時。ひとりぼっちのナイトショー。


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