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【超短編小説】「夜はまだ酔いながら」

 お酒を呑んだ帰り道。ざらついていた心が、今はのほほんと潤って、ブランコ漕いでる。
けれど、家が近づいてくると、一歩、また一歩、歩くたびアルコールが、肌の表面から泡になって、空気の中へ抜けていく。重いカタマリになって、背中にのしかかる。
ああいやだ、覚めてしまう。
まだ、夜なのに……。


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