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遠距離結婚をしてみて思うこと

コロナ禍の入籍

 私事ではありますが、昨年末に入籍をしました。お相手は高校時代を共に謳歌してきた人ですが、いろいろあって九州に住んでいます。私は関東。今も別々に暮らしています。特殊な夫婦生活を少し紹介してみようと思います。

入籍までの流れ

 まだ、コロナウイルスの影響がなかった去年1月に入籍の話し合いをしていて、彼が関東に戻ってくるプランを考えていました。そのあと、ダイヤモンドプリンセス号の問題が日本中で大騒ぎに。コロナの影響が深刻になり、学校の臨時休業や緊急事態宣言発令。入籍どころではない状態で、とにかく生きていくためにはどうしたらいいのか、日々不安に思っていた記憶。SNSでは結婚式を延期した新郎新婦が悲しんでいる情報を目の当たりにして、私もどうなってしまうんだろうと途方に暮れていました。そもそも関東と九州の遠距離。なかなか会うのが難しい状況の中、さらに世の中的にも関東の人間が九州に行くことを快く思わない雰囲気に、身動きができず孤独だったように思います。

 緊急事態宣言が解除されても、会いに行っていいのだろうかと罪悪感を持ちながら九州へ。関東人とバレたらどうしようと、ドキドキしていて、心の底から楽しんで行くことはできなかったです。芸能人はいつもこんな感じなのかしら(謎)。

 そうこうしているうちに季節は変わっていって、相手の両親の結婚記念日はお互いの誕生日を足した月という話を聞き、「私たちは...?この日だ!!!!」という、わりと軽いノリで入籍日を決めました。

両家顔合わせ

 それぞれの両親にまず報告。相手の両親は北陸のため、オンラインで初顔合わせ。私の実家は関東だったので直接報告。新規感染者もちょうど減っているタイミングだったので、両家顔合わせは都内でやることに。お店の予約やお代は私たちが取り持ちました。「両家顔合わせ 夜景」で検索。ちょうど、Go To Eatを使える時期だったので、大変お得に利用ができました。みんな最初は緊張していたけれど、お酒の力も借りて、いい雰囲気に。家族が増えた実感はまだなかったですが、直接会えたことはとてもよかったです。

ウェディングフォト

 相手の母より、写真くらい撮ったら?と言われていたので、両家顔合わせ前に写真を撮りました。とにかく遠距離恋愛は会えるタイミングが限られていますので、予定が詰まりまくり。フォトスタジオがたくさんある中、どうしても着たかった「菊花青海紋」という着物があったラヴィファクトリーを選びました。ちょうどドリームキャンペーン中でお値段が大変お得だったらしいですが、正直高すぎるだろ。着物だけで88000円。平日割で30%オフになったけれど、100カットで約10万。メイク、着付け、カメラマンはとても良かった。写真は3週間後に納期でしたが、きれいには写っているんだけれど、なんだか微妙。私たちは緊張してひきつった顔だったし、流行りのコンフェッティもイマイチ。準備不足は否めず、撮られる側も10万に見合うこだわりを持って行かないといけないと勉強になりました。ちなみに、着付けをしてもらい撮影開始10分後、強い腹痛に襲われていろんな人を巻き込んでトイレへいくハプニングも(笑)撮影前の食べ過ぎには注意!!

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入籍当日

 遠距離結婚のため、夫と妻の住所が違うことの違和感はありました。また、本籍をどこにするかという問題もあり、家族との相談を重ね、私の実家を本籍にしました。私と私の実家が近くに住んでいて連携がしやすい理由です。入籍届はどこに出してもよいとのことなので、私たちが出会った土地の役所に提出。無事に入籍することができました。地元で有名なレストランでディナーをして、怒涛の結婚ウィークが終了しました。

現在の生活、そして今後の展望

 現在、変わらず遠距離の生活を続けています。コロナ禍で転職するのもリスクが高いため、どう動くのが正解か判断が難しいです。結婚式もいつかしたい夢はあります。夫婦になったわけですが、一緒に暮らした経験はなく、それは果たして家族、夫婦と言えるのだろうか?と考えてしまうこともあります。厄介なことに、私は土日祝休みですが、夫は日曜のみ休み。しかも、勤務時間が深夜、早朝になることもあり、オンラインでのつながりも難しいことがあります。今ここで、楽しいこと、つらいことなどを共有できないつらさはあります。そして、このご時世友人ともなかなか会えないので、うさばらしもできません。姓が変わっただけで、何にも楽しくない!と落ち込むこともありました。ただ、それは想定していたこと。

 今、夫婦の目標はとにかくそれぞれの地でお金を貯めること。あおぞら銀行のネットバンクに月1回、7万を入れる約束になっていて、残高が上がるたびにもっとがんばろうと思えています。夫には正月以来会っていませんが、緊急事態宣言が再度解除されたら、とびきり喜んで会えたらいいな。遠距離婚の醍醐味は、会えた時間が格別にうれしいこと。そして、もしも子供ができたら、また新しい家族のありかたを考えていけたらと思っています。

少しでもみなさんの心に届きますように。サポートしてくれたら嬉しいです。