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初ロストラゲッジはブラジルで

 46時間かけてブラジルのイグアスに辿り着いた時に私の手元にトランクは無かった。
 日本→ドバイ→リオデジャネイロ→イグアスと乗り継いできたが、ドバイでの乗り継ぎ時間が短く、トランクの移動が間に合わなかったとリオデジャネイロで知らされた。つまり正確には私のラゲッジはロストではなかったが、次のドバイ→リオデジャネイロ便を待っていたらイグアス行きの便に間に合わないので、イグアスで滞在予定のホテルまで届けてもらうことになった。それまではこれで凌いでくれ、と写真の鞄に一通りのアメニティとぺらぺらのパジャマが入ったものを渡された。

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 治安やら何やら来る前から不安でいっぱいだったのにいきなりトランク無しだなんて、、と途方に暮れる。それまで散々海外旅行や海外出張に行ってきたけれど、一度もロストラゲッジしたことが無かったのに、このタイミングとは。仕方なく荷物の受取場から出ることにしたが、そこはもうブラジル。気を引き締める。

 出てみると、空港内はゆったりとしたボサノバが流れていた。さすがブラジル。少しだけ心がほぐれた。そして、リオからイグアスに向かう機内から見えた茶色く濁り曲がりくねった雄大な川はアマゾンを思わせ、気分も浮き立った。

 やたらと身軽な格好でイグアスに着き、ホテルのフロントで事情を話しトランクの受け取りを頼む。安ホテルなので部屋の設備がとても残念だが、寝るだけなので良しとする。街に出るにあたってパスポートは部屋の金庫に置いて行った方がいいか・・?と迷ったが、ホテルを信用して良いのかも判断がつかないので首からさげて服の中にしまうことにした。次の問題が服装。
 日本を出た時には真冬だったので分厚いタイツにコートを着込んで長袖で飛行機に乗り込んでいた。現地で着替えるつもりで夏服は全てトランクの中。でも季節が真逆のブラジルは夏真っ盛り。どうしようもないので、タイツは脱いで長袖(幸いニットではなくロンTだった)にスカート、素足にスニーカーという格好で出ることに。日焼け止めも帽子もトランクの中だったので無防備に焼けること必至だが仕方ない。街で適当なTシャツでも買おう。きっと今晩にはトランクが届くはず。

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 早速イグアスの滝に行きたかったが、ブラジル国内を一人で移動なんて怖いのでホテルのツアーカウンターで1日ツアーを申し込もうとしたところ、やっていないという。色々訊くも取り付く島もない様子で諦める。ここまで来てホテルに引きこもるという選択肢は無いのでガイドブックを読み込み行き方を調べていると、ブラジル人の友人におすすめされていた大規模水力発電所もバスで簡単に行けそうなことが分かった。まずはITAIPU発電所へ。

 ホテルからバス停までの道すがら、どこかで夏服を調達したかったが、店はことごとく閉まっていた。何故ならその日は12/25だったから。真夏なので何だか容易には受け入れられないが、ブラジルにもクリスマス休暇があるのだ。猛暑のブラジルだが、街のサンタの装飾は私の知っているサンタと同じ格好だった。

初めて企画というものに乗ってみました。
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